10代の女の子のリアルな感情を爆発させる「ミオヤマザキ」
今、女子高生をはじめ10代の女性の間でカルト的な人気を誇るバンド「ミオヤマザキ」をご存知だろうか。
女性のリアルな感情を吐き出した強烈な歌詞とパワフルな歌唱力で人気爆発中のアーティストだ。
メンヘラ
私の彼
辛い、怖い、悲しい、死にたい
切れば・楽に・なれるの 安定求めて またアレ(錠剤)に手を伸ばすんだろう
など、彼女の書く詩は、実にショッキングだ。
ミオヤマザキのファンである“ミオラー”の母親たちが、娘がこんな曲を聞いていることを知ったら、ひどく叱りつけるかもしれないし、こんな下品な子に育てた記憶はないと怒鳴るかもしれない。
しかしながら、この歌詞のひとつひとつは、間違いなく彼女たちの抑圧された感情なのだ。
LINEという高度なコミュニケーションツールを手にしながらも、誰にも言えない、伝えることができない気持ちを、ミオヤマザキが代弁しているのだ。
「ミオヤマザキ」の強烈な世界観の根底にある、10代女性が叫びたいけど叫べない、「思っているけど言っちゃいけないコト」。
たとえば、彼女は「メンヘラ」とは寂しいだけ、かまって欲しいだけ、愛されたいだけの女の子だとバッサリ言い切る。
その他にも、「後悔した数だけ強くなれる訳ない」「永遠なんて無いよ。でも欲しいんだ。」などと、グラグラと揺れ動く思春期の女性心理をリアルな言葉で綴っているのだ。
「ミオヤマザキ」のファンであるミオラーにとって、ミオヤマザキのLIVEは「スレ」という。LIVEの中でミオヤマザキの出演・企画する話題ツリーの事で、”スレが立った”=”LIVEが決まった” ことを意味するのだ。
ネットやLINEなど、進化したコミュニケーションツールの狭間で、抑圧され、今にも爆発しそうな感情を代弁する「ミオヤマザキ」。
彼女が認知されたきっかけは、ひとつのアプリだった。
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アーティストのプロモーション目的でスタートしたアプリ『マヂヤミ彼女』!
さて、この話題のバンド「ミオヤマザキ」と切っても切り離せない関係にあるアプリがあるのをご存知だろうか。
それはiPhoneアプリの『マヂヤミ彼女』(無料)だ。
テレビで放送された「合コンで盛り上がれる最新iphoneアプリ」で人気アプリである「groopic」や「Motionportrait」を抑えて1位になった超ヒットアプリである。
アプリの内容は、最近流行っている「脱出ゲーム」。
何者かに部屋に監禁された主人公が、部屋の中を調査し、謎を解きながら部屋の脱出を目指すというものだ。
そして、このゲーム『マヂヤミ彼女』の中で、「ミオヤマザキ」は登場人物として出演している。
この『マヂヤミ彼女』は、なにを隠そう「ミオヤマザキ」のプロモーションのために制作され、大ヒットしたアプリなのだ。
アプリで仕掛けた「ミオヤマザキ」ファン急増の裏側を大暴露
「ミオヤマザキ」をアプリで仕掛けよう、という話はどこから持ち上がったのか。
実は「ミオヤマザキ」は、『マヂヤミ彼女』の開発会社(beArk)でアプリ開発をしている岩崎さんの兄が経営している芸能事務所のアーティストなのだとか。
兄から「面白いアーティストがいるんだけどWEBで上手くプロモーションできないか?」というところからスタートしたそうだ。
アーティストの紹介ページというのは、もともとファンしか見ないもの。だからゲームに音楽を添えるという形にすれば、全く知らない人にアプローチできると考えたのだそうだ。
楽曲ありきでスタートしたゲームだから、バンドとの親和性も最高
『マヂヤミ彼女』は、もともと特定の楽曲のプロモーションをするために作られたゲームのため、ゲーム中に歌詞がたくさん登場する。
ゲームをプレイするだけで「ミオヤマザキ」の世界観に没入することができる作りになっている。
ゲームの終了後には「ミオヤマザキ」の歌「私の彼」が流れ、そのあとにTwitterへ誘導する仕組みになっている。
知らず知らずのうちにコアなファンになってしまうというわけだ。ライブなどへの導線もバッチリだ。
アプリリリース1ヶ月でTwitterのフォロワー数が10000人増加!
『マヂヤミ彼女』が、バンド「ミオヤマザキ」に与えた影響は絶大だった。
アプリをリリースして2週間で、なんとTwitterのフォロワー数が2000から8000に増加し、さらにYoutubeの再生数も10万回も増えたのだ。
インディーズバンドの再生数は1000くらいだというから、効果は絶大だったという。
ミオヤマザキの今後の活動は!?
ミオヤマザキはライブ活動(=スレ)を精力的に行っており、関東に住んでいればミオヤマザキの素顔を見に行くことは可能だ。
また、日々のブログはアメブロで更新されている。Twitterのほか、Facebookページも開設。さらにニコニココミュニティも開設されているので、今後はネット生放送などの露出があるかもしれない。
今後はメディア露出の機会もあるかも知れないので、注意深く動向を見守りたい、今後の活躍が楽しみなアーティストだ。
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