邦楽が弱すぎるApple Music
2015年7月1日、日本で定額制音楽配信サービス「Apple Music」がスタートした。
同時期にAWAやLINE MUSICといった同様の定額制音楽配信サービスの発表が重なったこともあって、定額制サービスに興味のある日本人の多くがこう思っていたことだろう。
なんだかんだでAppleが作るやつが一番使えるんじゃないか?
それはここ数年で日本人が漠然と抱いた、Appleに対する絶対的な信頼感だった。
また、多くの人が「iTunes Storeで今売ってる曲をそのまんまストリーミングで垂れ流せる」と何もギモンもなく思っていた。
しかし、私達日本人は久々にAppleの日本に対する冷たい一面を垣間見ることになる。
邦楽ラインナップがクソすぎる。
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オリコン調査の好きなアーティストランキングトップ20がほぼ絶滅
私は邦楽が大好きだ。
特にYUKIが大好きで、JUDY AND MARY時代からの大ファンだ。
なので、私はこの手のサービスに登録した時は、まずYUKIを検索するのだが…。
由紀さおりとボヘミアンの葛城ユキくらいしか出てこない。
さらにBENNIE KのYUKIのサムネイルにジュディマリのYUKIの写真が貼られているのがタチ悪い。というかBENNIE Kが可愛そうだ。
この時点でApple Musicは邦楽の扱いが雑であることを確信する。
※ちなみにAWAはYUKIとJUDY AND MARYがシングル含め全部揃っているのでYUKI好きはAWAを登録すれば良い。
[2017年2月24日追記]
YUKIがストリーミングサービスから完全撤退した模様です。
各社ストリーミングサービスで確認済み。
ざんねん。
AWAは比較的邦楽を揃えようという意志があるが、これは地道にレコード会社を説得してまわった成果によるものらしい。それだけ、日本のレコード会社というものは堅いのだろう。
そのような事情もあり、現在YUKIを含む国内最大手のソニー・ミュージックエンタテインメントとJVCケンウッド・ビクターエンタテインメントの音源が2015年7月現在絶滅状態。
邦楽好きにはかなり厳しい現状といえるだろう。
そのほかにも、オリコン発表の「2014年の好きなアーティストランキング」のトップ20にランクインしたアーティストである
嵐、Mr.Children、B’z、いきものがかり、宇多田ヒカル、aiko、ゆず、BUMP OF CHICKEN、SMAP、関ジャニ∞、DREAMS COME TRUE、安室奈美恵、サザンオールスターズ、TOKIO、Perfume、AKB48、GReeeeN、福山雅治、スピッツ、ポルノグラフィティのうち、2015年7月現在マトモに聞けるのはGReeeeNだけという惨状だ。
Apple Musicで邦楽がちょびっとでも聞けるアーティスト一覧(2015年7月現在)
逆に、Apple Musicで聞ける邦楽アーティストをラインナップしてみると(10曲以上聞けるアーティスト)、
AAA、AI、BENI、BoA、Def Tech、E-girls、ET-KING、Every Little Thing、EXILE、GACKT、GLAY、globe、HY、KICK THE CAN CREW、RIP SLYME、SEAMO、Superfly、綾香、ウルフルズ、大塚愛、かりゆし58、木村カエラ、きゃりーぱみゅぱみゅ、クレイジーケンバンド、ケツメイシ、三代目JSoulBrothers、柴咲コウ、少女時代、東方神起、浜崎あゆみ、モンゴル800
などが挙げられるが、せいぜい10曲〜程度なので、好きなアーティストの音源を作業中に垂れ流すという使い方をするには無理があるレベルだ。
また、収録されていても古い曲やいまいち人気のない昔のアーティストだったりするため、全体的な印象としては潰れかけの中古CDショップのボロい棚に詰め込まれた100円コーナーみたいな感じだ。
邦楽好きを満足させる定額制音楽配信サービスは?
ずばりレコチョクBest
では、定額制音楽配信サービスの中で、一日中ひたすら好きな邦楽を垂れ流せて幸せな気分になれるものはあるのだろうか。
AWA?LINE MUSIC?違う。
レコチョクBest。これ一択だ。
ステマと言われてもいい。レコチョクBestが一番使える。
レコチョクBestはAWAだのLINE MUSICだの言い始める前、2013年から定額制音楽配信サービスをやっている。つまり日本ではこの手のサービスの先駆者なのだ。
レコチョクといえば着うたサイトの老舗。お堅い日本のレコード会社との結びつきは他のどのサービスよりも強い。
つまり、邦楽の音楽配信サービスに関してはベテラン中のベテランなのだ。
その甲斐あって、AWAやLINE MUSICでも満足に収録できていない、いきものがかりやゆず、きゃりーぱみゅぱみゅといった人気アーティストも、レコチョクBestならまんべんなく聞けるのだ。
年代別プレイリストが邦楽好きの日本人を心から癒す
また、レコチョクBestが素晴らしいのはプレイリストだ。
AWAやLINE MUSICは、ド素人にプレイリスト作成を丸投げしている。
私が悲しいときに聞いている曲〜とか私のベスト10曲〜とか誰だか知らない奴が作ったセンスのかけらも感じられないカスみたいなプレイリストばかりが乱立していて、ユーザーがもっとも必要としている「年代別ヒット」といったちょっと調べれば作れる簡単なリストさえほとんど無いのだ。
その点レコチョクBestは年代別ヒットがちゃんと用意されていて、週別の新譜も可能な限りリストで聞ける。
その他にも電波のない場所でも聞けるキャッシュ機能や高音質(320Kbbs)再生対応、PC再生(これがスゴく便利、操作画面も分かりやすい)など、老舗ならではの隙のなさを実現しているのだ。
定額制音楽配信サービスのどれかに金を払ってやるつもりはあるのだが、Apple Musicの邦楽の微妙さに絶望したという人は、AWAでもLINE MUSICでもなく、レコチョクBestをオススメする。
その他のサービスが盛り返してきたら変えるという選択肢もあるが、当分レコチョクほど邦楽を充実させるのは難しいと感じた。
ちなみに池田は、レコチョクの会社の人では無い。
関連リンク
レコチョクBest
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