
「ゆるキャラグランプリ2013」投票受付は11月8日まで!
「ひこにゃん」「くまモン」…いったい次のトップに輝くのはどの「ゆるキャラ」か。ゆるキャラを巡る戦いが終わろうとしている。
全国の自治体、国内企業、海外の企業などに所属するなんと1590体ものゆるキャラがエントリーしている「ゆるキャラグランプリ2013」。
2011年の覇者「くまモン」がもたらした経済効果は皆さんの知るところだろう。
自治体としてはこのゆるキャラ効果にあやかりたい、という思いでエントリーが激増した。
昨年のエントリーは865体というから、ほぼ2倍のエントリー数だ。
まもなく11月8日に投票を終え、2013年11月24日に開票される。
組織票疑惑のゆるキャラ「家康くん」!?
各キャラの投票数が公表されていたのは10月7日までだが、この時点で超ぶっちぎりのトップにいたのが静岡県浜岡市の公式マスコットキャラクター「出世大名家康くん」。33万票を獲得し、2位に約9万票の大差をつけていた。
浜松市企画調整部広聴広報課の竹本氏によれば、頭のちょんまげは浜松の名産であるウナギをかたどったもので、ウナギは出世運があると言われており、縁起がいいのだという。
浜松市は「家康くん」だらけ
実際に浜松市を訪れてみると、コンビニやデパート、商店街などいたるところに家康くんのノボリが立ち、ポスターはそこら中に貼られ、「1日1票」が呼びかけられていた。
この「1日1票」というのはもちろん「ゆるキャラグランプリ」の投票のことで、1アカウントにつき、1人1票が投票できるようになっている。
街の女子高生は、「キャラの動きが可愛い!」「大好きになった!グランプリ優勝!」などと、熱狂的な支持を受けている様子。
家康くんのバックに大手広告代理店の影!?
そんな浜松市で大人気の家康くんだが、おなじくグランプリ-にエントリーしているゆるキャラ「きたパン」(東京都・北区)がツイッターで
とつぶやいたことにより、それがきっかけで“不正選挙”と言われるようになってしまったのだ。
ほかにも浜松市が全面的に家康くんをバックアップしていることについて、不満を漏らすゆるキャラもいるらしい。
電通かどうかは定かになっていないが、家康くんをこれだけ強力にPRするにあたり、PR会社もしくは広告代理店に依頼している可能性は非常に高い。
また、広告代理店が間に入っていても、ルール上、何の問題もない。
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家康くんに大量の組織票が!?
さて、この家康くん。実は浜松市の市長である鈴木康友氏を筆頭に、市の幹部職員36人からなる「ゆるキャラ選挙対策本部」を設置しており、ガチでグランプリにさせる気マンマンなのだ。
今年の8月の結成式の際には、くまモンを例に出して「1位にならないと結果が得られない。とにかく1位」と市長自らが檄を飛ばしたという。
市の職員には「公務扱い」で投票が義務付けられているほどの気合の入りっぷりだ。
「くまモン」の経済効果は1000億円!?
くまモンの経済効果は1000億円とも言われている。
先日、天皇、皇后両陛下にも会うなど、全国的な話題を一気にかっさらった。地方自治体が地元の知名度を高め、地域活性化するのに「ゆるキャラ」は最高の施策というわけだ。
ほかの自治体もくまモンのようなゆるキャラや、B級グルメが欲しくてたまらない。
そのために、自然な人気で発生してくるはずのキャラやグルメの人気が行政のテコ入れで作られるという状況が発生しているのだ。
票をガンガン伸ばせ!PR会社顔負けのテクニック!
浜松市では市内の中学校で、家康くんの票を増やすためのアイデアを募集したり、ビラを配ったりする、家康くんの「親衛隊」なるものが結成されているという。
アピールするためのダンスを作り、動画をYoutubeに投稿するなど、PR会社顔負けの認知活動が行われているのだ。これらのプロモーション予算は1000万円強とも言われている。
出世大名家康くんダンスwithモモイロ・ヒーローズ 浜松ザザシティ
ちょっとDIY感が漂うところに凄まじい熱意を感じる…!
2012年、家康くんの順位は7位だった。
今回はその反省を生かし、徹底的に奮戦しているのだ。
家康くんは申請して条件を満たせばだれでも使えるキャラで、現在すでに300件を超える使用申請が来ているという。
得票数が多いとやっかみが多いのは事実だが、あくまで浜松市市民が協力して正規のルールに則った上で行われている活動だ。
ゆるキャラの仁義無き戦いはもう少し続きそうだ。
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