
大谷翔平のプロの体はいかにして生まれたか
日本シリーズ出場はかなわなかったものの、投手としては11勝を挙げ、打者としても10本のホームランを放つという、日本球界では初めての快挙である同一シーズン「2ケタ勝利&2ケタホームラン」を達成した大谷翔平。
20歳の大谷翔平の現在の身長・体重は公式プロフィールでは193cm・90キロ。
入団当初86キロだったが、体はひとまわり大きくなり、94キロになったとも言われている。
球団の首脳は3〜4年間かけて作る予定だったこの“プロの体”を、大谷選手はわずか1年で作りあげたのだ。
しかし、大谷がこの身長193cm・体重90キロという体を手に入れるまでの道のりは決して平坦ではなかった。
[ad#ad-1]
バドミントン国体出場経験もある“長身の母”加代子さん
現在、岩手県奥州市に住む大谷翔平選手の母・加代子さん(51)は、息子について「健康でケガをしなければ、それだけで親は満足ですよ」と語る。
「母としては息子の健康とケガのことだけが心配ですよね。ボールが頭に当たったこともありましたし、足がつったり捻挫したこともありました。でも、大したことがなくてよかったです」
加代子さんは、バドミントンで国体の出場経験もあり、170cmの長身で長い髪が印象的な女性だ。
プロ入りしてから2年間のわが子の成長については、「翔平はあれでも筋肉が付いたんですよ。」と語る。
(花巻東)高校時代は、体重が60キロしかなかったという大谷翔平。確かに、野琢選手としては細い体だ。
しかし、それからは背丈も伸びて、身長は193cm、体重は90キロになって、体の骨格もしっかりしてきたという。
大谷翔平と母・加代子さん、父・徹さん
元社会人野球の選手の父・徹さん
大谷翔平の父は、元社会人野球の選手。所属は三菱重工横浜、阪神・中野佐資さんと同期だ。
息子と同じく長身と筋肉質の体を持ち、背番号12の内野手、主にセカンドを守っていた。
大谷翔平の長身は、両親譲りといえるだろう。
しかし、肝心のプロの体格に関しては本人の努力と、“野球がとにかく大好き”という彼自身の性格が産んだ賜物なのだ。
両親とはまったく会えていない大谷翔平
現在は地元の野球チームの指導をしている父・徹さんいわく、
「(ふだんの連絡は)一切ない」という。
便りがないのは元気な知らせだということで、息子・翔平の試合は、テレビ観戦で応援しているという。
今年20歳になったこともあり、年明けの成人式には帰ってくるそうだ。
いっぽう母は、プロ野球選手として各地を転戦する大谷の健康を気にかけている。
新人の寮は練習場がある千葉県鎌ヶ谷市に、合宿所は本拠地の札幌にある。
そのほかにも地方遠征では、ホテルを転々とすることになる。
母としては「ちゃんと体を休めているのかが心配」だという。
2014年1月以来、9ヶ月間母と会えていない
加代子さんが、息子・翔平と最後に会ったのは、2014年の1月。
1月のオフに実家に帰ってきたきりで、それだけだという。
加代子さんは家族の近況などをときどきメールするそうだが、返事はないという。
自宅にいたのは中学までで、高校から寮生活をしていたこともあり、男の子なんて、そんなものではないかと思っているという。
年俸1億円に乗る可能性も、“本人はお金に無頓着”
大谷の高卒3年目の来季の年俸は3千万円から一気に1億円の大台に乗るという報道もある。
しかし、母いわく息子・翔平はお金に無頓着だという。
2014年10月発売の『文義春秋』で、加代子さんは、インタビュー取材にこう答えている。
《お金にもあまり執着がないみたいで、本人はまだクレジットカードを持っていません。ネットショッピングの買い物は主人のカードを使っています。「おれ、使いすぎてるかな?だいじようぶ?」という感じです》
大谷の2年目の飛躍の陰にあったのは、両親との9カ月間の断絶だった。
野球に集中するため家族との交流も絶つという、彼の強い意志があったのかもしれない。
球界のプリンスは、両親の心配をよそに大きく羽ばたいているのだ。
No commented yet.