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『おんな城主 直虎』子役・新井美羽の演技はなぜあんなに圧倒されるのか

『おんな城主 直虎』子役・新井美羽の演技はなぜあんなに圧倒されるのか

新井美羽について熱く語ります
『おんな城主 直虎』では、大河ドラマとしては異例の初めの4話を主人公の幼少期に費やしている。

脚本を担当した森下佳子氏によると、普通のお姫様とはまったく違う波乱万丈な直虎の生き方に説得力を持たせるために、幼少期を詳しく描くことが必要だったという。

子役時代の大役を任されたのは、おとわ役の新井美羽(みう)さん、許嫁で幼馴染の亀之丞役の藤本哉汰(かなた)くん、同じく幼馴染の鶴丸役の小林颯(かい)くんの3人。

岡本チーフプロデューサーは、「3人は本当に頑張ってくれた」と絶賛。

非常に難しい台本だったにも関わらず、期待に応えてくれて3人の友情がリアルなものに見えるほどだったという。

藤本哉汰(かなた)くん 小林颯(かい)くん 新井美羽さんは「みいちゃん」と呼び合っていたそうだ。
撮影現場で藤本哉汰(かなた)くんは「かなかな」、小林颯(かい)くん「かいかい」、新井美羽さんは「みいちゃん」と呼び合っていたそうだ。

おとわ、亀之丞、鶴丸の仲のいい関係が、政治の世界や歴史の流れの中で運命的に変えられてしまう。

彼らが大人になりさまざな壁に当たったときに、子供時代の思い出が原点になり3人の行動に影響してくるのだ。

大河で子役といえば、『天地人』の加藤清史郎、『龍馬伝』の濱田龍臣、『八重の桜』の鈴木梨央など、人気子役への登竜門といえる。

この作品からも新たなスターが出現するかもしれない。

今回は『おんな城主 直虎』の物語の中心となる子役、新井美羽さんについて情報をまとめた。

プロデューサーと脚本家が驚くほどの天才子役・新井美羽さん

「われが亀の手足となる。亀の代わりにわれが馬に乗り、村々を回る!」

武士になるには心身が弱い亀之丞に、幼なじみで許嫁(いいなずけ)のおとわが涙ながらに訴える。

初回・第一話のクライマックスシーンだ。

そんな主人公・井伊直虎(=柴咲コウ)の幼少期である“おとわ”を演じているのは新井美羽(みう)さん。

新井美羽

これまでも竹内結子や安藤サクラなどが演じる役の幼少期を数多く演じてきた、10歳(2017年現在)ながら、知る人ぞ知る名女優なのだ。

美羽さんは大河ドラマに出演することが夢だったそうで、放送を見て自分が出ているのを見たときに出られたんだ!と涙が出そうになったそう。

おとわが山の中を駆け回るように、美羽さんも男の子とよく“ドロケイ”をやっていつも走り回っているという、素顔は10歳の女の子だ。

しかし、プロデューサー、脚本家が驚く、紛れもない天才子役なのだ。

岡本幸江チーフプロデューサー「圧倒的」

チーフプロデューサーである岡本幸江さんが言う。

おとわ役を決めるオーディションの最終審査は

「われの夫はできそこないではない!」

というセリフを泣きながら言うことだったのだが

美羽さんの演技は圧倒的で、審査員をしたスタッフが不覚にもみんな涙目になるほどだったという。

満場一致で美羽さんに決まったという。

4週連続で主人公の幼少期を描くのは、近年の大河ドラマでは異例であり子役がメインで登場し続ける展開に不安もあったというが、その圧巻の演技に初回放送時には美羽さんのホームページにアクセスが殺到、サーバーがダウンしたほどだという。

脚本家・森下佳子さん「表情の速さの切り替えがずば抜けている」

『おんな城主 直虎』の脚本を務める森下佳子さんは、美羽さんについてセリフのテンポがリズム感があって抜群にいいという。

『風邪なんかひいたことな~い』というなんてことない一言でも、美羽さんのテンポだと引き込まれてしまうという。

さらに、表情の切り替えの速さがずば抜けているという。

さっきまで泣いていたと思いきや、もう笑っている。

“今泣いたカラスがもう笑う”ということが即座にできる。

これはすごい技だと思ったという。

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新井美羽さんの経歴

美羽さんは2歳の時から活動。

最初のメディア露出は広告の写真モデルだった。

そのあとベネッセなどのテレビCMを経て、2011年、5歳のとき『謎解きはディナーのあとで』(フジテレビ系)でドラマデビュー。

6歳では『みいつけた!』(NHK Eテレ)にも出演。

新井美羽

小さな子のママならピンとくるかもしれないが、オフロスキーの後ろで踊っていたあの子が美羽さんなのだ。

子役事務所の関係者によると、普通子役のキャリアはおもちゃ屋のチラシや幼児向け雑誌などの写真モデルから始まるという。ギャラは1万円以下。

そこからCM出演、ドラマ出演とステップアップをしていく。

ドラマの端役だとギャラは数千円。なんと出ないことも多い。

しかし、実績がなければ大きな役がもらえないことから競争率は高いのだという。

美羽さんもそうやって演技経験を積んできたのだ。

大河ドラマならでは。子役に課せられる“乗馬”訓練

1988年『武田信玄』で大河ドラマの子役経験もある黒田勇樹氏によると、

大河ではかつらや和服を着用するが、じっとしていなければ着崩れてしまうため、最低限それを我慢できるかが、試されるという。

また、黒田氏が11歳のころに『花の乱』で再び大河ドラマに出演した時は半年間乗馬の稽古に通っていたという。

長く撮影に係るので本人のやる気が無いと続かないという。

1話で華麗に馬を乗りこなす美羽さん

1話で美羽さんは見事に馬を乗りこなしていたが、馬に乗れるようになるには実際には苦労の連続だったという。

夏休み中は何度も練習をしていたという。

美羽さんは演技の反省や取材での模範解答を書いた『ネタ帳』を作るほどの頑張り屋であり、子役にありがちなわがままの噂も無いという。

すでに大物女優の貫禄たっぷりなのだ。

大河ドラマの子役のギャラ

キー局プロデューサーによると、今回の『おんな城主 直虎』の出演料は1話で1万~2万円程度。

民放のほうが高くて3万円だという。

子役のギャラは同じ知名度の大人の俳優の10分の1程度なのだ。

しかし今回で「大河」の肩書を得たことは非常に大きいのだ。

一般的にNHKの出演料は高くないがネームバリューは上がる。

出演してから数年は大河に出ていたことを言われ続けるという。

また、大河ドラマは子役つきのアシスタントマネージャーが存在し、子役にとっていい環境が整っているのだという。

緊張感のある撮影で鍛えられる部分も大きい。

そして、この経験を乗り越えた見返りは非常に大きい。

芦田愛菜さんのCMの一本のギャラは、『マルモのおきて』(フジテレビ系)でのブレイクがあり、2,500万円まで高騰した。

美羽さんも同じ道をたどるだろう。

『おんな城主 直虎』の美羽さんの出番は、2017年1月29日放送分で終了。

今後間違いなく露出が増えるだろう大物女優の活躍から目が離せない。

新井美羽さんデーターベース
好きな食べ物
麺類。大河ドラマのお昼ごはんもNHKの食堂で毎日ラーメンだったというハマりっぷり。
おとわのように“許嫁(いいなずけ)”といって男の子を紹介されたらどう思う?
自分の結婚相手は自分で決めたい。イケメンとかお金持ちなら考えちゃうかもしれないそう。
好きな男の子のタイプ
亀之丞役の藤本哉汰(ふじもとかなた)君みたいな優しくてイケメンが好きだそう。
哉汰君なら許嫁でも検討してくれるという(笑)。
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