ブルゾンちえみの魅力に迫る!
キャリアウーマンやデザイナーなどデキる女になりきり、上から目線で恋愛についてアドバイスするネタに、インパクトの強いメイク、OL風スーツ姿、肉感的なボディなどがウケまくりの「ブルゾンちえみ」。

2017年の正月に、過去に小島よしおやオードリーといった面々を排出し、業界関係者の間で若手の登竜門とされるネタ番組『ぐるナイ!おもしろ荘 若手にチャンスを頂戴今年も誰か売れてSP』(日本テレビ系)に出演。

芸歴二年目ながら優勝したことで一気にスターダムにのしあがった。

ツイッターのフォロワー数はその時点で900人から37万人に激増。

数々のバラエティー出演を果たすだけでなく、SNSで彼女のメークを真似する“ブルゾン女子”が続出。

さらには2017年4月からの連続ドラマ『人は見た目が100ーセント』で主要キャストとして出演が決定したシンデレラウーマンだ。

今回はブルゾンちえみとwith Bについて解説する。

まずは需要のある情報から。

ブルゾンちえみのすっぴん画像＆素顔

ブレイク前の活動時はちょいちょいすっぴんで露出している。

誰やこれ！！
自分のパスポートなのにしっくりこんわー。 pic.twitter.com/uCorIqlMfH

— ブルゾンちえみ (@buruzon333) 2015年4月1日

こちらも。可愛らしいと思いますが。

ブルゾンちえみの本名

本名は藤原史織(ふじわらしおり)さん。

あらびき団出演時のキャプチャーが存在している。

ネタで使っている洋楽BGMの曲名

ネタで使っている曲はアメリカの歌手、オースティン・マホーンの『ダーティ・ワーク』。

オースティン・マホーン本人から感謝のリプライが来たことも話題になり、ビルボードの「JAPAN HOT 100」の8位にランクインしている。

BGMにあわせて後ろに従えた2人のイケメンと身をくねらせて踊り、「花は自分からミツバチを探しに行きますか？探さない。待つの。」といういかに男の気をひくかを指南する。

ブルゾンちえみ年表

2016年12月31日	ブレークの登竜門『ぐるナイ！おもしろ荘』で優勝 M-1ファイナリスト・カミナリなど実力者が揃う中、ナインティナインの心をわしづかみにし、見事優勝。
2017年1月22日	『行列のできる法律診断所』に登場 大みそかの『ぐるナイ!』出演のインパクトが大きく“今年ブレイクするかもしれない芸人”として持ちネタを披露。
2017年2月11日	『嵐にしやがれ』で二宮和也とコラボ ブルゾンちえみが、嵐・二宮和也をプロデュース。スーツ姿に黒縁メガネを掛けた“ブルゾンかずなり”に仕上げて話題になった。
2017年2月28日	『R-1グランプリ』涙の決勝で話題になる 芸歴二年目ながらR-1決勝へ。本番ではネタが飛んで悔し涙を流すが、SNSでは彼女の検討が讃えられた。
2017年4月13日	『人は見た目が100パーセント』で女優デビュー ブレークして間もないにも関わらず、連ドラデビュー。桐谷美玲、水川あさみにつぐ主要キャストだ。

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『ぐるナイ！おもしろ荘』担当ディレクター諏訪一三氏の評価

「存在がポップなのでおもしろ荘のオーディションで見た瞬間に合格だと思いました。

これまでにないスタイルで、ナインティナインや女子にウケるだろうなと。

謎のイケメン二人組を連れているところにツッコミ要素がひとつ、そして上から目線でいい女ぶってるところもイジれる。

なので、ブルゾンちえみ with Bはすぐ世間に浸透するだろうなと感じました。

美人でもなく、女子も真似るのにいろんな意味でちょうどいいんでしょうね。(笑)」

ザ・テレビジョン2017年4月7日号より

お笑い評論家・ラリー遠田氏の評価

後ろに男性二人を従えているという見せ方がまず新鮮。

本人が好きだという洋楽のプロモーションビデオを見ているような印象を受ける。

女芸人といえば女を捨てて笑いを取るという芸風が流行ったが、最近はブルゾンちえみのように、女性の共感を得る方向にシフトしてきている。

バブル期の女性を演じて売れている平野ノラさんもそうだが、彼女たちの独特の装いやセリフが、三・四十代の働く女性に刺さっているのではと分析。

週刊文春 3月7日号より

所属事務所先輩・平野ノラの評価

所属事務所の先輩である平野ノラは、ブルゾンちえみについて『脅威だと思った』とライバル視しているという。

ちなみに平野ノラはお笑い芸人のネタで生きる厳しさに直面し、ソバージュのウェーブを細かくしたり肩パットを少しずつ小さくしており、ひな壇に座る準備をしているという。

父は小学校教師・名門高校出身のブルゾンちえみ

岡山県出身のブルゾンちえみは、祖母は保育園園長、父は小学校教師という教育一家で育った。

地元の小学校で教鞭をとる父親に影響を受け教師を夢見る。

偏差値60を超える名門高校を卒業し、島根大学の教育学部に入学した才女である。

ところが、もともと海外のセレブやエンターテイメントが好きだったブルゾンちえみは、大学を三年で中退し、上京。タレントの道を志すようになる。

「ブルゾンちえみ」の名付け親

一風変わった芸名の名付け親は、同じ事務所の先輩芸人「はなしょー」の杵渕はな。

杵渕に芸名の由来を尋ねると、彼女が芸名付けなきゃと悩んでいたので、本当に何となく『ブルゾンちえみ』と言っただけだという。

月収

いま最もスケジュールがとれない女芸人といわれているが、2017年3月5日の『行列のできる法律相談所』では「今月頂いたのは5,000円」と発言。

まだ大ブレイクの恩恵に預かっていないフトコロ事情を告白して周囲を驚かせている。

彼氏

中学時代には10人以上から告白されるほどのモテっぷり。

外国人には特にモテて、同棲していた元カレはネパール人。

その前の彼氏もネパール人だったそう。

上京後にファストフード店で働いた時にはネパール人バイト仲間数人から猛アプローチされた。

ネタでは上から目線だが、いつもは礼儀正しい普通の子で、お笑い養成所時代の同期や先輩の中には、本気でブルゾンちえみを狙う男性もいるという。

プライベートでもバラエティ番組でも切り返しがうまく気に入ってる人も多いそう。

2017年現在は、ザ・テレビジョン2017年3月7日号の取材に答え、「私は恋愛休憩中ですね。ただし、今は…ね!(笑)」とコメントしている。

コシノジュンコへの憧れ

瞬く間にスターダムにのし上がったブルゾンちえみだが、彼女にもスターがいる。

ファッションデザイナーのコシノジュンコだ。

事務所関係者によると、ブルゾンちえみの出で立ちはコシノジュンコの影響を受けたものなのだという。

そんな二人が出会ったのは、2016年8月のこと。

コシノさんのバースデーパーティにコシノジュンコの知人の同伴でブルゾンちえみが潜り込んだのだ。

そこでコシノジュンコ本人に挨拶したところ『髪もメイクもチャーミングね。あなた、このままでいなさい』と言葉をかけてもらったそう。

パーティの出演者によると、そのころはまだテレビに出ておらず会場の誰の記憶にも残ってはいなかったという。

しかし、コシノジュンコ本人はブルゾンちえみがこのエピソードをテレビで話していることを知って『この子が来てくれたの』と喜んでいたのだという。

ブルゾンちえみの現在

ブルゾンちえみはネタ探しに夜な夜な2丁目に足を運んでいるという。

オネエ系の友人らしき男性と並んでカウンターに座り、ゆっくりとグラスを傾けるが、猛禽類のような視線で獲物を狙うかのように店内をくまなく見渡す姿が目撃されている。

今はテレビに引っ張りだこだが、キャリアウーマンネタしかやっておらず一発屋で消えちゃうのが怖いと悩んでいるのだという。

おネエ系のスタイリストに夜な夜な2丁目のディープな店に連れて行かれているようだ。

イケメンコンビ with Bの正体

「タイプの違うイケメン2人に尽くされてうらやましい」
「一体2人は何者なの？」
巷にはそんな声が溢れている。いま話題のイケメン。

With Bは「ブリリアン」というコンビ名でも活躍している芸人。

ブルゾンの両脇で踊っているイケメンだが、芸歴はブルゾンちえみの後輩でまだ芸歴1年目だ(2017年現在)。

二人とも法政大学卒の182センチの29歳。

養成所(ワタナベコメディスクール)を卒業する直前の2016年10月、たまたまブルゾンちえみが“複数の男をはべらせたネタをやりたい”と思ったそうで“シュッとしているから”という理由で声をかけてもらったという。

ブルゾンちえみは芸にシビアで、毎回カッコイイ英単語を言うネタがあるが、ブルゾンチェックがあるという。

『それダメ』『それいいね』っていう許可が下りるのだという。

今公認されているのはディスティニー、イリュージョン、スカイオーシャンだという。

英単語を言うのはカッコよさを突き詰めた結果で、あくまでもブルゾンちえみもwith Bも真剣にカッコよさを取りに行っているという。

ブリリアンによるブルゾンちえみの評価

ダイキはブルゾンちえみについて、
「ブルゾンさんは養成所内でも有名な存在。斬新なネタをしているのを知っていたしあの独特な世界観にかかわれるのがうれしかった」
と語る。

コージは、
「ブルゾンさんに会う前は“コンビはどちらかがブサイクじゃないと売れない”というジンクスにすごくとらわれていた」
という。

ダイキが普段からメチャクチャかっこつけていたため、コージがブサイクの部分を引き受けようとして一時はタンクトップやホットパンツを着て見た目で笑ってもらおうとしていたが全然ウケなかったという。

そんな姿を見抜いていたのがブルゾンちえみだ。

ブルゾンはふたりに
「もしかわいい子がネタをやるときにちょっとダサイことやってたら見てられないでしょ？」
と言ったという。

コージはその言葉を聞いて“ありのままでいいんだ”と気づかせてもらったという。

オンナを全面に押し出しているブルゾンちえみのように、自分も相方もオトコの部分を思い切り出して、とことんかっこつけたろう、それぜ笑ってもらうのもアリだな、と思ったのだという。

“上から目線のキャリアウーマン”は、意外にも後輩想いで鋭い審美眼を持ち合わせていたのだ。

ネタはブルゾンちえみが考え、どう動くかは2人もアイディアを出し合う。

ブルゾンからLINEが届くこともあるという。

外国人アーティストのミュージックビデオを“このやかましさがたまらないのよ！”といって送ってくるという。

またブルゾンちえみは礼儀に厳しく、テレビ局で先輩の楽屋にあいさつに行くとき、リュック背負って上着を着たまま行こうとしたら「そのまま行っちゃダメでしょ！ちゃんと脱いで！」と注意されたという。

コージは「養成所を卒業してすぐブルゾンちえみに弟子入りした感じ」と評価している。

めったにできない経験をさせてくれる“ブルゾン師匠”には本当に感謝しているという。

金髪の方/徳田浩至(コージ)の生い立ち

コージは強豪として知られる法政大学アメフト部でキャプテンを務め、日本一も経験した超肉体派。

大手企業数社から内々定をもらうなど、エリート街道も用意されていた。

ダイキは裕福な家庭に生まれ何不自由無い暮らしを送ってきたおぼっちゃんだ。

大学は理系で、特技は書道、剣道、日本舞踊。なんとブライダルモデルとしても活動してきた。

育ちも経歴な華麗な2人だが、なぜ芸人になったのか。

コージは、先の見える人生に疑問を感じたのだという。

いい就職先のクチはいっぱいあったが、何となく先が見えてしまう。

自分にしかできないこと、エンターテイナーになって日本文化を発信していきたいっていうところに行き着いたのだという。

卒業後はファストフード店でバイトをしながら、コージは別のお笑い養成所に入ったという。

しかしその時の相方がオーストラリア人で“ビザ切れたから国に帰る”と言われて、その後はひとりで舞台やお笑いライブに出ていたという。

当然親は大反対。

大学まで行かせたのに、なんで!?となったという。

コージのお父さんは兄伝いで“土下座しに来い”と激怒していたという。

黒髪の方/杉浦大毅(ダイキ)の生い立ち

ダイキは役者になると決意して大学三年で中退。

このまま大学にいても親父を超えられないと思ったのだという。

親には大物になるからと大見栄切ったが、なり方はわからない。

仕送りもなくなるから、生活するだけでいっぱいいっぱい。

演技の勉強もしなきゃなと思いながら三年間バイトをしていたという。

紆余曲折あった2人は殺陣の舞台で出会う。

歩んできた道も性格も正反対だったが、お互いの“ブレない夢”で意気投合した。

2人なら面白いことができるかもしれないというわけのわからない自信があったというコージ。

これが最後のチャンスと思って一緒にワタナベエンターテイメントの養成所に入ったのだという。

コージは雑誌のインタビューで、今の若者に対して
「アメフトで必死に努力した結果、勝つ嬉しさを知りました。だから裏でどれだけ努力、苦労したかが重要だと思う。たぶん今はSNSで誰でも発信できる便利な世の中だから、あれもこれもやりたいって夢がぶれやすいのかもしれない」
とコメント。

外見だけでなく、内面もハイスペックな2人なのだ。

三角関係にならないの？

ブルゾンちえみ with Bは、男二人に女一人という芸風だ。

三角関係になったりブルゾンちえみがどちらかを気に入っちゃうというということは無いのだろうか。

それについて、ブリリアンの2人は『一切無い』という。

全然オトコとして見られていないのだそうだ。

先日も打ち合わせの最中にブルゾンちえみが急にボーっとしたので、その視線の先を追ったら黒人が立っていたという。

ホントに日本人には興味が無いんだと思ったという。

ブリリアンの2人もブルゾンちえみについては人間として尊敬はするがオンナとしては見ていないという。

ネタのときは本気で素敵な女性だと思って演じ、プライベートでも3人でいるときは荷物を持ったりしてあげて世界観を壊さないようにエスコートしてあげているという。

ブルゾン師匠のおかげで一緒に大ブレイクするチャンス到来なのだ。

今後も三人の活躍から目が離せない。

参考文献
週刊ザ・テレビジョン2017年4月7日号
女性セブン 2017年3月23日号・2017年3月30日/4月6日合併号
Hot-Dog PRESS No.116 2017年3月2日号
週刊文春 2017年3月9日号