二人の”サラ”による金メダル争いが確実!
ノルディックスキーのワールドカップ(W杯)ジャンプ女子は2014年1月3日、チャイコフスキーで個人の第4戦が行われ、高梨沙羅が99メートル、96メートル50を飛び、232.6点で優勝!
これにより高梨は今季開幕から4連勝、アメリカのサラ・ヘンドリクソンに並ぶジャンプ女子最多のW杯通算13勝目を挙げた。
スキー女子ジャンプ・高梨沙羅選手、ワールドカップへ出発(FNNニュース)
スポーツライター「サラが万全の状態で出れば、僅差の勝負になるでしょう。」
2013年12月22日、W杯第3戦で優勝した高梨は、報道陣とファンに囲まれ、丁寧にサインの求めに応じていた。
もう目の前に迫ったソチ五輪。
スキージャンプ女子は、高梨沙羅(17)とサラ・ヘンドリクソン(19・アメリカ)の二人の”サラ”による金メダル争いが確実と見られている。
スポーツライター・折山淑美氏によると、サラは、『ヒルサイズを越えてもきちんとテレマーク(足を前後に開き、腕を横に広げ着地する姿勢)を入れてくる。総合力は自分より高い』と高梨も憧れる選手なのだそうだ。
彼女が万全の状態で出れば、僅差の勝負になるとのことだ。
ジャンプは天候が大きく影響する競技。追い風や向かい風などの条件において差がなければ、高梨にも十分金メダルの可能性がある。
ソチ五輪で復帰する、ケガ明けの「女王」と雌雄を決する
2013年12月22日、ヒンターツァルテン(ドイツ)で行われたスキージャンプ女子W杯第3戦では、高梨は1回目96メートル、2回目98.5メートルを飛んで優勝、W杯開幕3連勝を決めた。
女子W杯ジャンプ 個人第3戦ドイツ
一方のサラは右ヒザのケガで今季欠場中。
しかし、ソチ五輪で復帰する。
ケガ明けの「女王」サラか、連勝で勢いに乗る高梨か、五輪で雌雄を決することになる。
身長152cm、体重45kgの小柄を意識した練習
高梨は身長152cm、体重45kgと他選手に比べかなり小柄だ。
空中では体重の軽さを生かして飛距離を伸ばせる反面、足をそろえて着地して飛型点を減点されがちだった。
これを改善するため、夏季はテレマークを意識して練習に取り組んでいた。
女子最多のW杯通算13勝目を挙げることについては、常に自分のベストを尽くせるように練習しているので、結果は後からついてくるものだと思うとコメント。
2月のソチ五輪の前にもまだ試合があるので1試合ごとにレベルアップしていきたいと語っている。
日本人離れした“世界基準の精神力”とは
早くから世界で活躍することを視野に入れてきた高梨は、精神力も日本人離れしている。
2012年春、北海道・上川中学校を卒業したのち、旭川市のグレースマウンテン・インターナショナルスクールに入学し、わずか4ヵ月で、高校卒業程度認定試験に合格した。
池田成二教頭によると、4月から6月の間、朝の8時に来て夜の7時ぐらいまで、昼休みも取らずに机に向かって勉強していたという。
『ちょっと休んだら?』と先生が止めに入るほどだった。
この学校に入ったのも、英語を勉強して、海外で活躍するためだ。
高梨の視線の先には、2月11日のソチに向いていた。
ネット上では“かわいいイモト(!?)”の声も
高梨沙羅とYahoo検索をすると、必ずセットで出てくる女芸人兼アルピニストのイモトアヤコ。
高梨沙羅と画像検索するとチラホライモトアヤコが混ざってくるので非常に紛らわしい。
口元とパッチリした目が似ているのかも…?
ソチの金メダル候補・天才少女の活躍から目を離すな!
「女子にジャンプは無理」、「ショーじゃないんだ」と、参加を頭から否定されてきた時代から20年余のときが経った。
日本の女子ジャンプは、ひとつ、またひとつと困難を乗り越え、ついに、世界に頂点にたどり着いた。
すべては、この日のために。
2月11日、ソチで頂点に立っているのは、どちらの”サラ”か。
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