
「どこに行っても僕のプレースタイルは変わらない」
マー君こと田中将大(25)は、メジャー移籍について、知人に「意中の球団は無い。ただ、支えてくれる妻の意向は最大限尊重したい」と明かしたという。
サンケイスポーツによると、ホワイトソックスが年俸総額1億ドル(約105億円)とされる条件交渉を出すなど、一日5球団以上・1月10日までの2日間で、10球団以上が初めての直接交渉に臨んでいるという。
2013年9月26日、マー君が見事に決めた感動の日本シリーズ優勝からはや4ヶ月、マー君のメジャー移籍交渉が、いよいよ本格化しているようだ。
マー君の年俸は最低でも5年総額1億ドル(約105億円)!?
年末から休暇に入っていた代理人のケーシー・クロース氏が、1月6日(米国時間)から復帰した。
現在はテシェイラ(ヤ軍)、ハワード(フィリーズ)ら、各球団の主力選手の代理人を担当する
米国の報道によれば、クロース氏は最低でも5年総額1億ドル(約105億円)の年俸を要求しており、争奪戦に参加するのは資金力のある数球団に絞られると見られている。
マー君の移籍先はヤンキースでほぼ確定!?
球団スカウトによると、「ヤンキース以外ない」という。
クロース氏はヤ軍出身で主将のデレク・ジーターが新人だった1993年から21年間も代理人を務めるなど、多くの主力選手を担当してきた。いわば完全にヤ軍側の人物である。
両者は、交渉解禁初日の昨年12月26日に接触したという情報があり、さらにヤ軍は『7年で1億2500万ドル(約131億円)の用意がある』と、具体的な金額提示までしているそう。
交渉が始まったばかりのこの時期に、代理人が1週間以上も年末休暇を取るというのも通常は考えられないことで、まったくの出来レースではないかとの声がある。
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マー君「妻の意見を聞いて決める」
しかし、本当にヤンキース移籍の出来レースなのかというと必ずしもそうとは言えない。
マー君の知人によると、夫人である里田まい(29)の意見も影響する可能性があると指摘している。
「マー君自身はチームへのこだわりがないが、里田さんの意向は明確」だそうで、里田さんは北海道生まれの北海道育ちでほとんど大都会で暮らしたことがなく、ニューヨークでの生活に不安を抱いているそうなのだ。
高校時代を同じ北海道で過ごし、さらにマスコミ嫌いのマー君には、『報道陣がうるさい大都市より楽天のような地方の球団のほうがいいんじゃない』と話しているのかもしれない。
大穴は「ダイヤモンドバックス」
果たしてメジャー移籍はヤンキースか、それ以外かという感じだが、実はまだ諦めていない球団があるのだ。
それはアリゾナ州の地方都市フェニックスを本拠地にする、ダイヤモンドバックス。
1998年創設と歴史は浅いが、地区優勝5回、リーグ優勝とワールドシリーズ制覇を1回ずつ達成している球団だ。
球団幹部も「数年に一度の逸材、どんな手段を使ってでも必ずとりたい」と、田中獲得へ並々ならぬ意欲を見せているという。
米国のスポーツ担当記者によると、ダイヤモンドバックスはFA野手の目玉だった秋信守(チュシンス)の獲得のために7年総額1億4000万ドル(約145億円)を用意していたが、レンジャーズに奪われてしまった経緯があり、その資金をそのまま田中に回せるという強みがあるという。
田中を高く評価しているケビン・タワーズGMは、
と明言。『田中を直接説得するために日本に行く準備もしている』と話しており、そう簡単には引き下がらないだろう。
ダイヤモンドバックスなら即エースで活躍も
ダイヤモンドバックスへの入団は田中にも大きなメリットがある。
田中の目標は、尊敬するダルビッシュを超える投手になることだ。
周囲には『メジャーでもダルさんのような活躍をしたい』と語っているそうだが、ヤ軍に入団しても扱いは先発陣の3番手か4番手になってしまう。
それに対しダイヤモンドバックスには、先発の柱がいないため、エースとして迎え入れ開幕戦を任せられる可能性が高く、新人の田中が、いきなり活躍できる素地があるのだ。
日本人の新人開幕投手は、過去に例がないが、こうしたチーム事情は、田中も認識しているそうだ。
交渉の期限は1月24日。本命のヤンキースか、それとも大逆転でダイヤモンドバックスか。はたまたそれ以外か。
田中のメジャー移籍交渉は、いよいよ大詰めだ。
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