こんな症状に困っていませんか?
手首を動かすとだるさや違和感がある
手の指を動かすときに関節にこわばりを感じる
手の指の根本を触ると痛みがある
手の甲の延長にある肘付近の筋肉が張っている
↓
それ腱鞘炎の可能性が高いです…。
腱鞘炎にこれが効く!
手の指や手のひらに痛みを抱えている人は多い。
その要因のひとつと言われているのが「腱鞘炎」だ。
腱鞘炎の痛みは、安静にすれば改善される場合も多い。
しかし、料理に洗濯、子育てや仕事においても、手を使わないというのは非現実的だ。
今回は、日常生活を送りながら手の負担を軽減する方法をご紹介する。
とりあえず今を乗り切るために買うべきおすすめサポーター
腱鞘炎に悩む人の強い味方、手のひら、手のひら用のサポーターの効果的な使い方
手を休ませたいけど、休めない!
痛みがあっても休めないときに味方になってくれるのが手首・手のひら用のサポーターだ。
手首や手のひらのサポーターを装着することで、手首部分や手のひら部分に適度な圧力が加わり、手の形が物をつかむような丸まった形になっていくのだ。
サポーターを装着せずに長時間のパソコン作業や荷物を運ぶような手を酷使する運動を繰り返した場合、手に継続的な負担がかかり、筋肉の疲労から手のバランスが崩れる。
サポーターを装着することによって手首や手のひら部分を効果的に圧迫・サポートすることが可能になるのだ。
サポーター選びのポイント
サポーターを選ぶ際は、痛みを感じる部位をしっかりとサポートしてくれるという点が大前提。
また、自分のサイズにピッタリ合ったものを選ぶのが重要。
洋服がLサイズだからなんとなくサポーターもLサイズという選び方はNG。
サポーターは関節を固定するもので、洋服はLサイズだけど関節はSサイズということは多々ある。
自分のサイズを計測し、しっかり固定してくれるものを選ぼう。
ライター&編集者ご用達のサポーターブランド「D&M」
ライターや編集者など、手を酷使する仕事をするプロたちが愛用するサポーターがある。
1902年に創業の国内初のサポーター専業メーカー「D&M」社の製品だ。
筆者も「ラインサポーター手首」を愛用しているが、正直、あるとないとでは大違いだ。
ホールド感はしっかりしつつもスリムタイプなので、長時間つけていても違和感がない。
装着するだけで手が本来の丸みを帯びた形になり、机に向かう姿勢まで正してくれるのだ。
腱鞘炎の痛みが生じると、肩こりが悪化して猫背になるので筆者にとってはありがたい“副作用”だった。
そのまま外に出て、買い物の荷物を持っても、筋肉が強くなったかのようにいつもより楽に運べるという実感がある。
肉体的にはもちろん、忙しい時に手が楽になることで精神的にも余裕が生まれたほどだ。
「手首のくぼみ周囲」を測る。
15cmの場合はM、それ以下はS。
手首が17~18cmで、MかLで迷ってる人にはLをおすすめ。
それ以上はL。
D&M(ディーアンドエム) ラインサポーター 手のひら用
段階圧力設計の特殊編製法で手のひらと手関節をサポートしてくれる。
装着しただけで物をつかむときの手の形を作ってくれるので、余計な筋肉を使わずに手の負担をカットしてくれる。
女性人気ナンバーワンらしい。筆者も愛用。
D&M リストロック 手首用 Mサイズ
細いベルト幅ながらも手首のくびれ部分をしっかり圧迫し、手関節をサポートしてくれる。
ゴルフやテニスといったスポーツを楽しむ際も、パソコン作業の際も邪魔にならない。
片手で簡単に装着できる点もよい。
D&M ジョイントマスター リスト 手首用 フリーサイズ
親指に引っ掛けるタイプのサポーター。
立体構造で手首の関節にフィットしてくれて、やさしくサポートしてくれる。
1枚で左右どちらの手に持つ変えて経済的。売上ナンバーワン商品。
D&M ラインサポーター 手首用 Mサイズ
手首をしっかりサポートしながらも驚異の薄さを誇る。
サポーターをつけたまま長袖を着てもひっかかりが少ないので日常生活に最適。
D&M(ディーアンドエム) 手首用 スピードラップ
手首をホールドしてくれるサポーター。
自分の心地よい強さに調整できる、フリーサイズのラップ式サポーターなので、家族との兼用も可能。
腱鞘炎を劇的に緩和するカウンターストレイン
自宅でも職場でもどこでもできる簡単対処法
サポーターをつけて手への負担を軽減しつつも、腱鞘炎の痛みは残っている。
こういうときはいったいどうすればいいのだろうか?
実は、腱鞘炎を劇的に緩和する「カウンターストレイン」と呼ばれる対処法がある。
これはタレントやモデルの顧客を多く抱えている整体師の清水ろっかん先生が推奨している方法。
これは、痛みを持っているところ、つまり緊張しているところを緩めるもので、“魔法の90秒”とも呼ばれているのだ。
行うのは1日2回程度。
いつでもどこでもできるが、特に血流がよくなるお風呂上がりなどがおすすめだ。
腱鞘炎になった際に、無意識のうちに患部を揉んでしまう人も多いが、実はむやみやたらに揉むのは患部に刺激を与えてしまうので基本的にはNGなのだ。
揉みが有効なのは、整体師などプロに行ってもらうときのみだ。
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カウンターストレインのやり方
ひじの場合
【1】手の甲(中指あたり)の延長線にあたる筋を指で沿っていき、痛いと思うところ(モニターポイントという)を探す
【2】モニターポイントを押して、リラックスしながら90秒間じっとする。
このとき、壁や机に腕を置いて、モニターポイントの負荷がかかるように体重をかけてもよい。
その後、10秒くらいかけてゆっくりモニターポイントから手を離す。
指の場合
【1】痛みを持っている指の、痛みのある部分の下の関節をモニターポイントにする。
【2】ひじと同じく、モニターポイントを押して、リラックスしながら90秒じっとする。
その後、10秒くらいかけてゆっくりモニターポイントから手を離す。
痛みに悩んでいる人はぜひやってみよう。
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そもそも腱鞘炎って何?
指を動かすときの“腱(けん)”が“鞘(さや)”にこすれて炎症を起こす!
腱鞘炎という言葉はよく聞くが、いったいどういう原因で起こるのだろうか?
手の指は指の筋肉だけでなく手首から腕の筋肉が伸び縮みすることで動いている。
腕の筋肉が腱(けん)と呼ばれる太いロープのようなもので引っ張ることで指が動くのだ。
腱は変な方向にぶれないように鞘(さや)、つまり覆いに納まっている。
手を酷使すると、腱と鞘がこすれて炎症が起こる。
これが腱鞘炎だ。
腱鞘炎は痛みが出る箇所によって2つの症状に分けられる。
ひとつは“ばね指(弾発指)”。
これは指を曲げ伸ばしする腱に起こるものだ。
炎症で腱が鞘を通りにくくなるため、無理に通そうとするとカクンとなってしまう。
5本の指すべてに起こる可能性があるものだ。
もうひとつは“ドケルバン病”とよばれるもの。
これは親指の曲げ伸ばしに使う腱が炎症を起こす現象で、親指の延長にある手首付近に痛みが出る。
女性の場合は手の酷使とは別に腱鞘炎になるリスクがある。
妊娠中にはプロゲステロン(黄体ホルモン)が多く分泌されるが、これが腱鞘を収縮させるといわれている。
また、閉経後にはエストロゲン(女性ホルモン)が減少することで腱鞘の柔軟性がなくなってしまい、炎症を起こすリスクが高まることもある。
急性の場合は冷やし、慢性の場合は温める
腱鞘炎は繰り返し行われる運動行為に対して体の一部が悲鳴を上げている状態だ。
“ここが悪いポイント”と身体がシグナルを出しているので、安静が最優先だ。
実際に、腱鞘炎で病院に駆け込んだ際、行われる治療は
とりあえず安静。
あまりにも痛みが強い場合にはステロイド注射で痛みを緩和する場合がある。
重症な人には炎症によって狭くなっている腱鞘を切開して広げるということも行うことがある。
ただし、そこまで重症な人は多くない。
軽度の痛みであれば、急性であればまずは冷やす。
慢性の場合は温めるのがよいとされている。
知らず知らずのうちに手を酷使する行動
腱鞘炎を招く行動をまとめた。
ここに挙げる動作を日常的に行っている場合は特に注意すべきだ。
スマートフォン・パソコンの使いすぎ
文字を打ち込む際に指の動きが多くなるスマートフォン。
そもそもガラケーより幅広なので持つ際にも手が大きく広がるので長時間スマホを持っているだけでも実は手に大きな負担がかかっている。
パソコンではキーボードやマウスを使うときに知らず知らずのうちに手を酷使していることがある。
レジ打ち
主婦のパートタイムで従事している人が多いのがレジ打ちだ。
一昔前は値段を打ち込む手法がメインだったものの、現在は商品のバーコードをスキャナーで読み取る「POSレジ」が一般的となっている。
実は腱鞘炎になる可能性が高い動作は、値段を打ち込む動作ではなく、商品を移し替える動作。
商品を持ってかごに移し替える作業を1日に何百往復もすると腱鞘炎のリスクは高い。
飲食店スタッフ
レジ打ち同様に、主婦のパートとして人気の飲食店のスタッフ。
キッチンはもちろん、ホールで食器を積んだトレーやお盆を手のひらで広げて持つ動作が、手にとってかなり負担になる。
美容師
ハサミを動かし続けたり、髪の毛を持ち上げたりと手を酷使する職業の一つ。
職業病ともいってもいい。
プロならば日常的にマッサージをしたりサポーターを使うなどのケアをするべきだ。
家事
洗濯や料理で物を掴んだり、買い物袋を持ってスーパーと家を行き来したりと、実は知らず知らずのうちに手を酷使している。
介護
要介護者の身体を支えたり重たいものを持ったりと介護は重労働だ。
家事同様、毎日のように行うことで手に負担がかかる。
まとめ
ライフスタイルの変化から急増中の腱鞘炎
一昔前までテニスやボウリングといったスポーツ選手や作家など手を酷使する人の職業病というイメージが強かった腱鞘炎。
しかし現代ではスマートフォンやパソコンの普及といったライフスタイルの変化や女性ホルモンの分泌との関係が解明されるようになり、女性とは切り離せない症状になっている。
ともすると、慢性的な痛みを持つようになる厄介な炎症の一つなのだ。
とはいえ、サポーターを使ったりちょっとしたマッサージをするだけでその痛みが和らげられるようになるのだ。
辛い症状をお持ちの方は上記の方法で改善しよう。
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