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金井克子の現在―『昼顔』主題歌「他人の関係」再ブレイクで集まる注目

金井克子の現在―『昼顔』主題歌「他人の関係」再ブレイクで集まる注目

『昼顔』主題歌「他人の関係」が大ブレイク!
「初めて詞を読んだときは変な歌だなと思いました」

金井克子は『他人の関係』に出会ったときのことを振り返る。

上戸彩や吉瀬美智子の体当たり演技や斉藤工のセクシーさで話題となったドラマ「昼顔」。

ドラマの人気とあいまって注目を浴びているのが、一青窈が歌う主題歌『他人の関係』だ。

この曲は今から41年前の1973年、金井が歌って大ヒットした曲を今回カバーしたものだ。

原曲は「パッパッパパッパ~ パッパッパパッパ~♪」と男性スキャットのイントロで始まり、金井は無表情のママちょっと鼻にかかったような声で淡々と歌う。

金井克子
昭和48年当時の金井克子。

そして交通整理のお巡りさんのような奇妙な振り付け。

当時の子供たちは歌詞の意味もわからないまま家庭や学校で振り付けをマネして遊んでいたという。

その曲が今再ブレイクしているが、金井克子本人はどう思っているのだろうか。

「40年前の歌が、まさかこんなに注目を浴びるなんて想像していませんでした。でも、嬉しいです」

ドラマ『昼顔』のプロデューサーは、「曲を聴いて歌詞を読んだら、すごい詞だったため、これ以外に『昼顔』に当てはまるテーマ曲はないと思った」そうで、この曲に決めたことを周囲に話しているという。

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14歳でバレエダンサー、歌手に転向した理由

金井克子が芸能界に入ったのは14歳。当時はバレエダンサーだった。

金井は踊りをやっていたが、歌を出さないかという話がひっきりなしに来たという。

それでいろんな曲を出したが、どれもこれも売れなかったという。

有線放送に売り込んだり、デパートの屋上でミカン箱にのって歌ったりもしたのだという。

これを最後にして踊りの世界に戻ろうと決めたときに渡された曲が『他人の関係』だった。

金井は歌詞を読んだときに《逢う時にはいつでも他人の二人》という部分に、「じゃあなんで会うんだろう?」と違和感を感じたという。

そのころはまだ“不倫”という言葉は無かった。

ただ歌詞が生々しいため、表情を変えないでスーッと流して歌っちゃえということになったのだという。

声も抑揚をつけずに、人工的に作っていたという。

独特の振り付けの元ネタ

『他人の関係』の独特な振付はどのように生まれたのだろうか。

金井は人工的に踊ってみたり、踊りながら歌ってみたり、立ったままだったりと色々やってみたという。

最終的には1968年のミュージカル映画『スイート・チャリティ』でシャーリー・マクレーンが妙な踊りをしているシーンを参考に、それにしちゃおうということでそれが当たったのだという。

シャーリー・マクレーンの日本公演(当時56才)

この曲でその年のレコード大賞企画賞を受賞し、念願の『紅白』出場も果たす。

歌は好きじゃなかった

金井は、歌はどっちかというと好きじゃなかったのだという。

踊りをするためにNHKの歌番組に出演したときに、歌と歌の合間にちょっと踊りを入れるといいんじゃないとか、自分がちょっと歌ってから歌い手さんを“どうぞ”って呼び入れたほうがいいんじゃないと言われて、泣く泣く歌わされるようになったのだという。

そんな姿を見ていた他局のプロデューサーが、芸術祭参加番組のドラマ出演を依頼してきたり、トーク番組の出演を依頼してきたりして仕事の幅がどんどん広がっていき、ついにはレコード会社から本格的に歌ってみないかと依頼がくるようになったという。

そんな金井も今年で69歳。しかし、現在も驚くほど若く見える。

長年ダンスをやってきたからか姿勢もよく、動きにキレがあるのだ。

金井克子
“曲もスリーサイズも40年変わっていません”
現在も当時のプロポーションを維持している。

健康と美しいプロモーションを保っている秘訣はあるのだろうか。

「最近はおかげさまでちょっと忙しいんですが、時間のあるときはトレーニングを欠かしません」

トレーニングはダンスを中心に、ヒップホップにジャズダンス、その前に約1時間のウォームアップ。そしてボイストレーニング。トレーニングをやっているときは体調もいいという。

ジムに行くこともあるそうだが、機械は絶対に使わず、腹筋も自分の力だけでやっているとか。

肝心の食事については、ずっと1日2食だという。朝と夜だけで、昼は食べない。

巨峰の皮付きぶどうジャムを入れたヨーグルトと牛乳コップ一杯。あとは季節の果物とパン。夜はちゃんと普通に食べているという。

卵白健康法を実践中!

金井は以前から格闘家やアスリートがよくやっている卵の白身だけを食べる「卵白健康法」を実践している。

卵白健康法とは、大量にゆで卵を作って、それを白身と黄身に分け、黄身は別の料理に使うが、白身だけ食べる健康法だ。

金井はライブがあるときは必ず持っていき、合間に2~3個は食べるという。

ちなみに金井克子はデビューした当時は身長165センチでスリーサイズがバスト85、ウエスト58、ヒップ89という体型だが、なんと今もほとんど変わっていないそうで、“昔の衣裳が今も楽勝で着られる”という。

『週刊明星』『週刊平凡』など、当時たくさんの雑誌の表紙を水着姿で飾っていた金井克子。彼女自身も仕事に対する異色はまったく衰えていないという。

2015年は韓国のダンサーと一緒にライブをやる予定だという金井。夢は黒人ダンサーと踊ることだという。

今はヒップホップの時代だが、またジャズダンスの時代が来ると読んでいる金井は、その日のためにトレーニングを欠かさないという。

『他人の関係』再ブレイクで、もしかすると紅白もあるかも!?ますます活躍が楽しみだ。

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