
実際にソマリアで起きた壮絶な市街戦を描いた映画
2013年10月9日(水)放送の水曜プレミア「4週連続!ハリウッド男祭り」で、映画『ブラックホーク・ダウン』が放送される。
部族間闘争と独裁者アイディード将軍による略奪で飢饉の続くソマリア。
この事態を憂慮した国連は米海兵隊を含む平和維持軍を派遣。
彼らの人道的任務は一応の成功を見るが、アイディードは自身の権力を阻むものとみなし、宣戦布告する。
混乱を終結させるべく米特殊部隊が参入するも、誰もが1時間で終わると思っていたアイディード将軍の本拠地への奇襲作戦に失敗、兵士たちは最前線に取り残され民衆との過酷な戦闘を強いられることになってしまう。
ヘルメットでよく見えないけど名俳優が集結!
ソマリアで実際に起きた悲惨な戦闘を描いた『ブラックホーク・ダウン』。
映画では兵士たちが泥だらけになり、さらにヘルメットを深くかぶっているので誰だかよくわからないが、実は名優たちが集結しているのだ。
主人公のジョシュ・ハートネットはパール・ハーバーなどでも知られるイケメン俳優。
『アベンジャーズ』にも超人ハルク役で出演したエリック・バナ。
『ダークナイト ライジング』『インセプション』のトム・ハーディ。
そして『ロード・オブ・ザ・リング』でも活躍したオーランドブルーム。
監督のリドリー・スコットはピーナッツおじさん?
監督は『ブレードランナー』『プロメテウス』でも有名なリドリー・スコット。
映画コメンテーターのLiLiCoは今回水曜プレミアで『ブラックホーク・ダウン』が放送されるにあたり、監督のリドリー・スコットについてコメント。
過去に数百人の俳優や監督をインタビューしてきた経験の中で、唯一ピーナッツを食べながらインタビュー室に入ってきた人だそうだ。
ピーナッツをボロボロこぼしながらインタビューを受けているのを見ながら「かわいいピーナッツおじさん」と思ったそうだ。
見終わった後色んなことを考えて動けなくなる映画
映画『ブラックホーク・ダウン』は、手に汗握るリアルな戦闘描写が特徴的な作品だ。
ただ銃を撃ちまくるアクション映画とは異なる臨場感を味わえる。
思わず目を背けたくなるようなシーンもあり、思わず『自分がこの場にいなくてよかった!!』と痛感させられる作品だ。
見終わった後にはしばらくソファーから立ち上がれなくなるほどのパワーを持った素晴らしい作品だ。
モデルとなった戦闘で生き残った兵士がイラクで2004年に死亡
この映画『ブラックホーク・ダウン』だが、悲しい後日談がある。
モデルとなったモガディシュの戦闘では、米軍兵18人・ソマリア人300人以上が死亡、80人以上の米軍兵が負傷したが、米国陸軍レンジャー部隊に所属していた兵士、アーロン・A・ウィーバーはなんとかすり傷だけでこの地獄を生き延びたのだ。
ウィーバーは米軍から負傷した兵士を救出した功績を認められ、ブロンズスター勲章を授与された。
しかし2004年1月8日、イラクのファルージャで米軍ヘリがゲリラ攻撃により墜落するという事件が発生し、死亡した9人の兵士の中にアーロン・A・ウィーバーの名前があった。
彼は持病の精巣ガンの進行具合を診察するために、赤十字の標識のついた医療用ヘリに乗っていたところを撃墜された。32歳の若さだった。当時の地元ニュースはこちら
戦争がある限り、悪夢は続いていく。
とても考えさせられる映画であり、さらに人気作品であるにもかかわらずテレビ放映はかなり稀少なので、ぜひこの機会にチェックしてみてはいかがだろうか。
みんなのトラウマシーンの動画
これは痛そう…。
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