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ジョンマスターオーガニック自主回収の影響―安物シャンプーと同等成分の衝撃

ジョンマスターオーガニック自主回収の影響―安物シャンプーと同等成分の衝撃

美容業界に激震が走っている。

オーガニックシャンプーブランドとして名高いジョンマスターオーガニックのシャンプーが全然オーガニックじゃないことが判明したのだ。

対象商品は2016年9月8日~2017年9月21日の約一年間の間に販売された、主力製品であるシャンプー7種を含む38種類。

要するにジョンマスターオーガニックのシャンプーやコンディショナーを愛用している人は大抵当てはまっているということだ。

今回の発表に伴い、三越・伊勢丹オンラインストアでは、2016年9月8日~2017年9月21日に販売した対象商品の全ロットの回収を行うと発表した。

<ジョンマスターオーガニック>一部商品の自主回収に関するお詫びとお知らせ
2016年9月8日~2017年9月21日に販売の1年間に及ぶ対象商品の全ロットを回収するとしている。

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ほとんどの商品が安物シャンプーと同等レベルだったことが判明

今回の問題は、成分がちょっと間違っていたレベルではなく、ブランドの根幹に関わるレベルだ。

特にヤバイのは主要シャンプーをはじめとするほとんどの対象商品で発生しているアロエベラ液汁」全然使われてなかった問題。

成分表というのは、多い成分を先に書くというルールがある。

一番はじめに記載されている主成分は50%以上使われている可能性もある。

そのため、ドラッグストアなどで手に入る安価なシャンプーの成分表の一番最初は「水」であることが多いのだ。

ジョンマスターオーガニックの成分表は一番最初が『アロエベラ液汁』だった。

しかし、元々主成分のように記載されており50%以上含有されている可能性のあった『アロエベラ液汁』は、新成分表では9番目以降になり、およそ1%以下の含有に成り下がってしまった。

アロエベラ液汁はほとんど使われておらず、安価な製品の成分表になってしまった。

安物シャンプーと同等レベルだった「Z&Sコンディショニングシャンプー」

さらに、アットコスメなどのレビューサイトでも高評価の「Z&Sコンディショニングシャンプー」では、

市販の安物シャンプーで頻繁に使用される高脱脂・高洗浄力・強刺激の高級アルコール系「オレフィン(C14-16)スルホン酸Na」が実は主成分だったことが判明している。

つまりドラッグストアで売っている安物シャンプーと同じなのだ。

もちろん高級アルコール系は高脱脂・高洗浄力なので土方やブルーカラーの男性にはピッタリだと言われており、高級アルコール含有自体が悪いというわけではない。

しかし、ジョンマスターオーガニックをわざわざ使う人はそういう成分がイヤだから高額なお金を出して使っているわけである。

Z&Sコンディショニングシャンプーを愛用する人によっては詐欺にあったと感じられても仕方がないだろう。

自主回収のお詫び文面が歯切れ悪く火に油を注ぐ可能性

ジョンマスターオーガニックの自主回収のお詫び文面が、歯切れが悪くより火に油を注ぐ可能性がある。

今回、自主回収の対象製品の一部に少量ながらシリコンなど天然由来とはいえない合成成分が含まれていたことが確認されましたため、

少量ではない。

またこの他の成分はオーガニック又は天然由来であり、回収対象の38製品は、すべて、USDA(米農務省)が定める「70%以上オーガニック原料の製品」としての基準を満たしていることを確認しています。

自己保身に走る内容はいい印象を持たれない。さらに上記の事由によりUSDA基準すら満たしているかどうか怪しまれてもしょうがない。

販売当初から安物シャンプーの可能性アリ

高級アルコール系の安物シャンプーを使用した場合は、ギシギシでゴワゴワになる。

ジョンマスターオーガニックはオーガニック系なのでそんなことは無いはずなのだが、雑誌の検証企画では「ジョンマスターオーガニックのシャンプーはきしむ」という目を疑う表現を目にすることがある。

LDK2017年7月号シャンプー特集より引用。高級ブランドにも関わらず「きしみがち」との評価が。ちなみに最高評価はパンテーン。

今回の自主回収対象となった商品の販売期間は2016年9月8日から2017年9月21日までに販売された対象製品全ロットということだが、2016年9月7日までは正しい成分だったかどうかということについて明示はされていない。

つまり販売当初から安物シャンプーと同等レベルのシャンプーを販売していた可能性もあるのだ。

今回の件についてわかったことは、

ジョンマスターオーガニックは、シャンプーが特段オーガニックなわけではなく、ブランド戦略としてオーガニック的なシャンプーということなのだ。

現在ジョンマスターオーガニックでは詳細を調査中ということで、今後もその動きや報告を継続してウォッチしていく。

今回の件については著書「オトナ女子のための美肌図鑑(ワニブックス)」などを出版するかずのすけ氏が問題提起をしているのでTwitterでぜひご確認いただきたい。


オトナ女子のための美肌図鑑(ワニブックス)

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