“史上最も危険な大会”ソチオリンピック目前の厳戒態勢
ソチ五輪開会式を2014年2月7日に控えるロシア南部の景勝地・ソチ。
かねてよりテロの危険が伝えられているだけに、現場では厳戒態勢だ。
ソチ五輪取材をするために一足先に現地入りした全国紙記者によると、空港に着いた瞬間、異常な緊迫感を感じたという。
注意して周りを見てみると、自分たちのメディア関係者以外、空港にいるのはほとんどが警備員だったそうだ。
イスラム過激派の犯行予告「ソチにはもっといいプレゼントを」
2013年末、ソチの北東650キロメートルの場所にある都市・ボルゴグラードでトロリーバスと駅舎が爆破されるというテロが発生。
その後、犯人とみられるチェチェン系イスラム過激派がインターネットで、「ソチにはもっといいプレゼントを用意している」と犯行予告。
これにより現地の警戒レベルはさらに引き上げられ、異様な緊張感が漂っているのだ。
ソチのテロ発生確率は60~70%
ソチオリンピックの競技エリアは『砦』と呼ばれている。
その理由は、中に入るために荷物チェックやIDチェックが必要のためだ。さらにチェックには2時間もかかるという。
軍事ジャーナリストである田岡俊次氏は、ソチオリンピックでは60~70%の確率でテロが起こると予想する。
アメリカはこの事態に対応するべく、何かあったときに自国の選手や観客を避難させるため、2隻の軍艦を黒海に派遣。
尚、オバマ大統領はじめ、オランド仏大統領など多くの国の首脳が欠席を表明するなか、我らが安倍晋三総理は出席する意向だ。
女性のテロ首謀者「白い未亡人」サマンサ・ルスウェイトとは
厳戒態勢となっているソチ五輪だが、「黒い未亡人」「白い未亡人」と呼ばれる女性テロ指導者の動向が注目されている。
「黒い未亡人」とは、2000年代、ロシアの侵攻を受けて、多数の死者を出したチェチェン出身の女性が中心となったグループで、黒装束に身を包んでいることからその名がついている。
一方で「白い未亡人」は、数々のテロ事件にかかわったとして、現在も国際手配されているイギリス出身のサマンサ・ルスウェイト(30)だ。
これらのメンバーを一刻も早く逮捕しないと、大変なことになると、欧米では連日報じられているという。
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「白い未亡人」サマンサ・ルスウェイトの過去
ソチ五輪を狙うテロリスト「白い未亡人」の正体とは
「白い未亡人」こと、サマンサ・ルスウェイト。
彼女は1983年、イギリス領北アイルランドでイギリス軍の兵士だった父と、カトリックの修道女だった母の娘として生まれる。
6歳でロンドン北西部の街アリスバリーに移り、そこで多くのイスラム教徒と知り合い、10代でイスラム教に改宗した。
2002年にはイスラム系のチャットで知り合った、ジャマイカ系のイギリス人男性と結婚した。
夫の自爆テロ決行で姿を消した「白い未亡人」
ルスウェイトの夫は、2005年にロンドンの地下鉄で自爆テロを敢行し、26名もの市民を殺害。
当時ルスウェイトは2人目の子どもを妊娠中だったが、事件に対する関与を否定。逮捕を免れている。その後にルスウェイトは姿を消した。
当局は2010年、ルスウェイトが南アフリカ国籍のナタリー・フェイエと名乗り南アフリカ・ヨハネスブルグ郊外のセレブ向け病院で、女児を出産したことを確認。このころ別のイスラム教信者と結婚し、偽名の南アフリカパスポートを入手していたという。
アルカイダ系テロリストグループのアル・シャバブとの関与
2012年、ケニアの捜査当局がルスウェイトがアルカイダ系のテロリストグループであるアル・シャバブと結びついていることを確認。
捜査のさなか、2013年9月にはこのグループがケニアの首都・ナイロビのショッピングモールで爆弾を炸裂させ、67人を殺害。この事件にルスウェイトが関与していたとされている。
ソチ五輪でテロリストが狙う「ソフトターゲット」
若く美しい白人女性だが、正体は場数を踏んだ最強のテロ指導者。
彼女がソチ五輪にテロを仕掛けたら恐ろしい事態になることが予想される。
国際ジャーナリストである菅原出氏によると、会場および選手村はかなり厳重だが、その周辺に気を付けるべきだという。
ソチ周辺の町、ソチに行くまでの電車の駅、バスなどの公共の機関はテロのターゲットにされる。
ショッピングセンター、レストランやホテルのロビーなど、不特定多数の人間が集まるところは“ソフトターゲット”と言われている。
これらはテロリストにとっては比較的狙いやすい場所なのだ。
プーチン大統領はテロを警戒し、ソチ郊外の山中にミサイルまで配備。しかし、欧米諸国はその抑止力を疑問視している。
間もなく開かれる厳戒態勢のソチ五輪。何も起こらないことを願うばかりだ。
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