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ダークチョコレートとは?ダイエット効果・血圧抑制―美容&健康の妙薬の秘密

ダークチョコレートとは?ダイエット効果・血圧抑制―美容&健康の妙薬の秘密

注目のダークチョコレートのおいしさと実力とは?
ダークチョコレートが大ブームだ。

しかし、そもそもビターチョコと何が違うのか説明できるだろうか?

苦ければダークチョコレート?美容や健康にいいって本当?

ダークチョコレートの分類や効果・効能など、気になる疑問について解説する。

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ダークチョコレートとは?

カカオマスの量で呼び名が変わる
ひと口にチョコレートといっても、ホワイトミルクにビター、ブラック、そしてダークチョコレートとさまざまに存在するが、いったいどのように分類されているのだろうか?

実はその違いはカカオマスの含有量。

ダークチョコレート(ハイカカオチョコレート)とは、カカオマス含有量60~70%以上のチョコレートを指し、カカオマス含有量20~40%はミルクチョコ、カカオマス含有量 40%~60%はビターチョコ・ブラックチョコと呼ぶ。

それぞれの特徴は以下にまとめた。

カカオマス含有量20~40% ミルクチョコ

カカオマス含有量20~40% ミルクチョコ
まろやかでやさしい味わいが魅力のチョコレート
カカオマスに砂糖と乳原料を加えたチョコレートで、1875年、スイス人のダニエル・ベーターによって発明された。

カカオマスの比率は20~40%程度。

ココアバターをあわせて使用することもある。

乳原料には全脂粉乳や脱脂粉乳、クリームパウダーが主に使われている。

ミルクのまろやかな風味はカカオと相性抜群。親しみやすい味が魅力だ。

カカオマス含有量 40%~60% ビター・ブラックチョコ

ビター・ブラックチョコ カカオマス含有量 40%~60%
秀逸な甘みと苦味のバランス
カカオマスと砂糖が主成分のチョコレート。

カカオマスの比率は40~60%程度。

ほかにココアバターを加えることもある。

カカオ豆のブレンドやレシピ、ローストなどの工程によっても風味に大きな違いが生まれるので仕上がりの味は幅広い。

甘みと苦味のバランスがほど良く、カカオの香りをしっかりと感じることができる。

カカオマス含有量 60~70%以上 ダークチョコレート

ダークチョコレート カカオマス含有量 60~70%以上
カカオの個性をダイレクトに伝える
カカオマスが60~70%以上含まれているチョコレートを指す。

カカオマスの含有量が多いため、ポリフェノールなどの機能性成分を多く含んでいるのが特徴。

カカオ分が高くなるほど香りと苦味が強調され、風味がストレートに感じられる。

そのため、カカオ豆の品種や産地によって風味が明確に異なる。

香りや風味の違いを楽しめるのもダークチョコレートならではといえる。

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ダークチョコレートの効果と成分

その昔、健康のためのドリンクとして飲まれていたチョコレート。

かつてフランスの美食家ジャン・アンテルム・ブリア=サヴァランは
「チョコレートは健康的かつ美味な食品で、滋養があり消化もよい」
と言っていた。

チョコレートはそもそも機能性食品なのである。

それではチョコレートはチョコレートでも、ダークチョコレートが健康に効果的と言われているのはなぜなのか。

ポイントとなるのはチョコレートに含まれるカカオマスの含有量。

ダークチョコレートはカカオマスの含有量が多いため、カカオマスに含まれている機能性成分を多く摂取できるのだ。

カカオマスの比率が高いダークチョコレートには、女性にうれしい、ビューティ&ヘルシーに関わる重要な機能性成分が多く含まれている。

それはポリフェノール、リグニン、テオブロミンの3つだ。

ポリフェノールはアンチエイジングにつながる「血圧抑制効果」、リグニンは腸内をキレイにする「ダイエット効果」、テオブロミンには「リラックス効果」がある。

それぞれ詳しく見ていこう。

ダークチョコレートの血圧抑制効果「ポリフェノール」

食品の中でもチョコレートに多く含まれており、ダークチョコレートに含まれる最も重要な成分だ。

カカオ豆を割ると中が紫になっているが、実はそれがポリフェノールの色だ。

ただポリフェノールの味は渋く、たくさんポリフェノールが入っているチョコレートは当然、渋みが強くなる。

ポリフェノールの機能を一言で言うとエイジングケアだ。

血中に過酸化脂質ができるのを抑制し、血液をサラサラにする抗酸化作用、抗酸化作用によるアンチエイジング効果、血管を拡張し血液が体のすみずみまで流すことによる美肌効果がある。

そのほかにもカカオポリフェノールは精神面・肉体面のさまざまな部分に影響していてリラックス効果が期待されるなどいいことづくめなのだ。

ダークチョコレートのダイエット効果「リグニン」

リグニンは食物繊維のひとつ。

カカオに含まれる食物繊維のおよそ半分を占めているのだ。

カカオマスの成分のうち50%強がチョコレートの口溶けのもとになる油脂。20%弱を占めているのが食物繊維だ。

チョコレートは食物繊維を摂っているイメージはあまりないが、意外と入っているのだ。

食物繊維の効果としていちばん知られているのは、腸への働きかけだ。

リグニンは不溶性食物繊維で胃で水分を吸収して膨れ、腸壁を刺激して腸内の残留物の排出に役立つ。

生活習慣病の防止やダイエットに役立つとされて研究が進んでいる物質なのだ。

女性にとってうれしい作用といえるだろう。

ダークチョコレートのリラックス効果「テオブロミン」

1878年に発見された成分で、なんと自然界にテオブロミンが存在するのはほぼカカオのみ。

ポリフェノールは赤ワインなどさまざまな食材から見つかっているが、テオブロミンはカカオ特有の貴重な成分だ。

カカオの学名はテオブロマ・カカオだが、カカオから摂れる成分ということでテオブロミンと名付けられた。

テオブロミンはチョコレートやココアの苦味成分にあたるもので、脳を活性化して集中力や記憶力を高める働きがある。

近年の研究により、チョコレートに含まれるテオブロミンにリラックス成分が含まれていることが裏付けられた。

チョコレートを食べてほっとするのはカカオの香りやテオブロミンの働きなのだ。

チョコレートはもともと薬だった

日本に最初に普及したチョコレートは、甘いミルクチョコだった。

しかし健康や美容に良いというイメージからカカオに注目が集まり、一躍カカオブームを巻き起こすことに。

カカオの苦みは敬遠されがちだったが、そもそもカカオは中米の古代文明で王族や貴族が健康のために飲んでいたもの。

ヨーロッパに普及した後は薬剤師が処方していた時代もあるくらいなのだ。

近年になって研究が進み、科学的にも健康や美容に役立つことが明らかになった。

さらにビーントゥバーの台頭により、カカオ豆の産地や特徴を前面に打ち出したアイテムが続々と登場。

チョコレートは多様化し、個性の時代へと突入した。

ダークチョコレートは香りが強いので、カカオの香りを楽しむ目的でダークチョコレートを求める人も増えているという。

ミルクにビター、そしてダークチョコレート。

それぞれに魅力を持つチョコレート。個性の違いを知り、自分に合った楽しみ方を見つけたい。

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