取材で「半沢直樹」はタブー!
10月4日発売のFRIDAY誌が、9月下旬、渋谷の住宅街にある公園で『半沢直樹』の後番組『安堂ロイド~A.I. knows LOVE?~』のロケが行われているのを目撃した。
目付きの鋭い大柄の男性が公園の入口に立ち、通行人を睨むようにチェック。さらに不審な車が停まるとナンバーをひかえるなど、実にピリピリしたムードで撮影が行われていたようだ。
そして、この現場には主演の木村拓哉(40)の姿があった。
失敗が許されず焦る『安堂』スタッフ
TBS内では『半沢直樹』最終回が42%で驚異的な数字を叩きだし浮かれムードの一方、『安堂』スタッフは焦っているという。
もし『安堂』が失敗すれば、キムタクのイメージダウンに繋がり、さらにジャニーズとの関係も悪化する。
そのため、キムタクには演技に集中してもらうべく、ロケが厳戒態勢で行われているというわけだ。
力を入れていたキスマイ(Kis-My-Ft2)の玉森裕太主演の『ぴんとこな』が平均視聴率7.5%と大コケしたために、よりナイーブになっている。
TBS上層部は『半沢直樹』の“半返し”20%を指令!
TBS宣伝部では、番組を宣伝するべく取材を受け入れているが、なんと取材中『半沢直樹』に関わる話題は禁止されているという。
取材する側としては後番組なので触れないわけにも行かず、この制約のせいで潰れた企画などもあるという。
スタッフの間では『倍返し』ならぬ『半返し』という言葉が流行っているようで、上層部からは半沢直樹の視聴率40%超の“半返し”20%超を取るよう指令が下っているそうだ。
ともに高い人気を誇る二人だけに、視聴率も期待されてしまうのはやむを得ないといったところ。
ぜひこの重圧を弾き返して、楽しいドラマを制作してもらいたい。
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『安堂ロイド~A.I. knows LOVE?~』はどんなドラマ?
TBSテレビ 日曜劇場『安堂ロイド~A.I. knows LOVE?~』は、100年後の未来から来たキムタクがヒロインである柴咲コウを守るという設定。
コンセプトと設定協力に大ヒット映画の『風立ちぬ』の監督・脚本を手掛けた庵野秀明など、著名クリエーターを起用している。
木村拓哉と柴咲コウのドラマ共演は、2003年に放送された同じくTBS系の『GOOD LUCK!!』以来、なんと10年ぶりとなる。間違いなくこの秋本命のラブストーリーだ。
第一話は、ある学者が殺害されるシーンからスタートする。
被害者は木村拓哉演じる主人公・沫嶋 黎士(まつしま れいじ)と同じ研究をしている物理学者。
その数時間後、ある理論から自分自身と、柴咲コウが演じる婚約者・安堂 麻陽(あんどう あさひ)が未来から来た何者かに殺害されることを知った黎士が麻陽を救うべく敵に立ち向かう。
しかし、未知なるパワーを秘めた敵にあっけなく射殺されてしまう。
そして、その敵の魔の手は黎士の予想通り、麻陽の下に忍び寄るのだ。
キムタクと柴咲コウは宿命のコンビ?
最終回の平均視聴率37.9%を記録した伝説のドラマ『GOOD LUCK!!』以来10年ぶりの共演となる木村&柴崎コンビ。
当時は柴咲コウは、「大抜擢」に近い立ち位置だったが、今回では木村と同じ目線に立ち堂々と演技をしているように見える。
木村自身もあうんの呼吸が分かってくれている人と演じている感じで、宿命のコンビだと植田プロデューサーは語る。
机の引き出しから現れる設定は誰のアイデア?
設定協力に庵野秀明を起用した今作。
未来からやってくるロイドが机の引き出しから現れるという設定は、なんと庵野秀明のアイデアなのだとか。
植田プロデューサーは、引き出しから出てくると聞くと視聴者は「ドラえもんだよ!!」ってツッコむ。
それをフリにしてポンと違う出し方をすればカッコイイという言葉を庵野からもらったという。
木村が100メートル上空に吹っ飛ぶ!
今作の見どころの一つとして、木村が演じるロイドや次々現れるアンドロイドたちによるハードなアクションシーンがあげられる。
人間と違う動きをだすために、木村は時間をかけて監督と話し合い、撮影を重ねているそうだ。
中でも、ロイドが敵に殴られて100メートルもの上空に吹っ飛んでいくシーンなど、驚きのCGにも注目だ。
第3話までのあらすじ
さえない風貌ながら、宇宙理論学の権威である黎士は、インターネット将棋がきっかけで、大手IT企業に務めるビジネスウーマン・麻陽と出会う。
人付き合いが決して上手とはいえない黎士だが、麻陽には自然と心を開き、麻陽も黎士の独特の雰囲気に惹かれていく。
やがて婚約し、幸せをかみしめる二人。
しかし、黎士は独自の研究理論から自分の死を予見。「君の命は、僕が殺されても絶対に護る。100年先もずっとずっと護る」という謎のメッセージを残して、ラプラスといわれる未来からやってきたアンドロイドに殺害されてしまう。
最愛の人の死を知り、茫然となる麻陽。
だがラプラスはそんな彼女にも容赦なく襲い掛かる。絶体絶命の危機に陥った麻陽を助けたのは、黎士と同じ顔をしたアンドロイド・ロイドだった。(第一話)
アンドロイドの出現も黎士の死についてもうまく事態をのみ込めない麻陽だったが、仕事に復帰し、日常を取り戻そうと努力し始める。
しかし、麻陽の命を狙う刺客は、彼女の会社にも忍び込んでいた。
“クライアント”なる人物から麻陽をあらゆる危機から命を掛けて護ることを命じられているロイドは、先の先頭で破損した体をひきずりながら彼女の会社へ向かう。
その一方、黎士と麻陽の周囲で起きる事件に疑問を持つ刑事・葦母(あしも)(遠藤憲一)は、上層部の命令を無視して部下とともに独自の操作に乗り出すのだった。(第二話)
感情もなく、命令遂行のためには手段を選ばないロイドに、麻陽は嫌悪感を抱き始めていた。
しかし、そんな麻陽のもとに新たな刺客が送られてくる。
見た目ではアンドロイドだと分からないその刺客を、麻陽はその正体を見破ることができるのか。(第三話)
本作で登場する気になるキーワードを解説!
今作では何か秘密がありそうな謎のキーワードが存在する。その中で植田プロデューサーが、明かせるものを解説した。
ARXII-13
ロイドの別称であるARXII-13。植田プロデューサーによると、「AはATTACKを意味する」という。戦闘機でAは攻撃機を意味する。ARXというのは攻撃型ロボットの試作機を意味するのだ。そのため、攻撃型ロボットの試作機、第二形状の13型という意味がロイドに込められているそうだ。
スペシウム光線
黎士と麻陽がじゃれ合うときに取るポーズ。ウルトラマンのマネだ。
植田プロデューサーによると、2人のラブサインはあったほうがいいと思ったそうで、2人きりのときにはバカバカしい子供っぽいラブラブを表現したかったのだという。
A.I. knows LOVE?
本作のタイトルである第一案は「アンドロイドは愛の夢を見るか」というものだったとか。
それはあまりにも長いと言われたため、「安堂ロイド」でいいじゃん、となったそうだ。ラブストーリー感を出したかったため、A.I.と愛という響きをかけているという。
アンドロイドの真の目的
本作のキーポイントとなる、100年後の未来からやってきたアンドロイドたちと現代の人間がぶつかり合う理由。
なぜ黎士はアンドロイドに殺されてしまったのか。なぜ麻陽は命を狙われるのか。わざわざ過去までやってきて暴れまわるアンドロイドたちの目的は何なのか。ドラマが進むうちに明らかになるが、現時点では不明だ。
現代と未来をつなぐ「タイムケーブル」とは?
世界のほとんど誰にも知られず、現在と100年後の未来である2113年が、ある一部のみで「タイムケーブル」を通してリンクできるようになっている、というのがこのドラマの設定。
タイムケーブルを支配するものが殺人などによって歴史を変えることができるのだ。
黎士の研究もこのタイムケーブルに関わっていたと思われる。
黎士のキャラを作って臨んだらクランクイン初日に射殺
木村は柴咲とともにザ・テレビジョンのインタビューに答え、「麻陽と黎士の関係性をもっと組み上げてから、それをパン!と壊せたら理想的だったのだけど、クランクイン初日がいきなり射殺されるシーンだったんで…」と黎士の役が一瞬で終わってしまったことにちょっぴりショックだったようだ。
木村は、今回の役にあたり、浦沢直樹の「PLUTO」や「攻殻機動隊」など、参考になりそうな読み物に目を通しているという。
柴咲は、同世代の女性たちに向けて、「こんな恋愛に対する憧れがあると思う」と話し、大人の女性のかわいらしい恋する姿を見せたいとアピールした。
クランクインした直後から、ふとした隙間時間の中で「ここ、やってみない?」と黎士と麻陽のシーンを自主的にやっているそうだ。
10年ぶりとなる共演で、それまでの年月で互いにパワーアップした2人。
ピリピリムードの上層部と違って、キャストたちは力が抜けた、本当にいいものを作ろうという姿勢に満ちているようだ。
色々な表情をする柴咲と、無表情な木村という異色の組み合わせの本ドラマ。
最後まで見逃さずにチェックしたい。
安堂ロイド 木村拓哉、柴咲コウ独占インタビュー動画
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