ゴール前に怖さをもたらす日本のラストピース
攻撃のすべての役割をこなせて先発でもジョーカーでも使える貴重な存在である大久保嘉人。
ブラジルワールドカップ直前の2014年6月6日国際親善試合が行われ、日本代表とザンビア代表が対戦。
そこで大久保嘉人は足元に来たボールを走りながらトラップし、見事決勝点をあげた。
大久保嘉人 逆転スーパーゴール! 日本×ザンビア 【サッカー日本代表強化試合】
「すっきりした。良い形でいけるんじゃないかな」と、手応えを示した大久保。南アフリカでの経験もチームの力になるはずだ。
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やんちゃな“旅人ストライカー”大久保嘉人の強さとは
まだ見ぬ地平線を探す旅人ストライカー、大久保嘉人。
国見高校時代には高校3冠を達成し、20代早々に日本代表入りして五輪にも出場。
スペインとドイツのクラブにも所属した。だが2013年、初めての経験を重ねた。ヨーロッパにも住んだのに、近畿地方より東のJクラブには足が向かなかった。
関東地方は、自分には縁遠いところだと思っていた。
だが川崎Fへの移籍で、食わず嫌いの意味を知る。
ファンも含めたクラブの家族的な雰囲気が、大久保に自然と笑顔を浮かべさせた。能力に陰りは見えない。
前回大会でも示したように、個人での突破力は日本代表でも特別なものだ。だが、2012年を最後に、青いユニフォームには袖を通せていない。
そんな大久保が、新天地で「感覚」を取り戻した。
パス能力や視野の広さも備えていることもあり、神戸時代は岡田ジャパン同様にサイドも受け持った。
だが川崎Fでは、前線でゴールの味を堪能しては中村憲剛の助けも得て、昨季は33試合で26得点。堂々、初のJ1得点王に輝いた。
2013 J1 得点王 大久保嘉人 全ゴール
かつてはあらゆる場面で相手に仕掛け、食ってかかった大久保嘉人。
だが年を重ねた今、風間八宏監督の薫陶(くんとう)もあり、働きどころと緩急の妙を心得るようになる。
国外で活躍する選手が多い現代表で、Jリーグファンの国内組への期待は高い。
誰より、大久保自身が自分の新たな可能性に胸躍らせるのだ。
開幕3日前、32歳の誕生日はブラジルの地で迎える。地球の裏側で、新たな地平を探す旅が始まるのだ。
大久保嘉人は2004年12月に一般女性の林田莉瑛さんと結婚。ネット上ではテレビ番組の影響もあり「鬼嫁」と評判だ。
また、2005年には長男の碧人(あいと)君、2010年に次男の緑二(りょくじ)君、2012年に三男の橙利(とうり)君が誕生。今や3人の息子の立派なお父さんだ。
家族が月3万円のお小遣いで頑張るパパの活躍を見守っている。いい結果が出たら、お小遣いをあげてもらいたいところだ。
大久保嘉人の日本代表戦績
54試合出場・5得点
日本代表デビュー戦
2003年5月31日VS韓国
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