日本代表ギリシャ戦 放送日程・時間
BS-1日テレ6月20日(金)午前6時~ (キックオフは午前7時)
録画放送
BS-16月20日(金)午後8時~
BS-16月28日(土)午後7時~
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カウンターとセットプレーに注意!190センチ超えの選手が連なる粘り強いプレーが脅威
ギリシャは堅守速攻のチームだ。
ディフェンスのパパスタソプロスを中心に、プレーオフを含む12試合中、無失点8試合、失点そのものも6失点と安定している。
そこにFWのコンスタンティノス・ミトログルに合わせるカウンター攻撃とセットプレーを武器として、1対0での勝利が5試合もあり、確実に勝ち点が計算できるサッカーをしてきている印象がある。
日本としては、低く分厚い守備ブロックをどう崩すかが鍵になってくるといえるだろう。
相手はフィジカルが強いうえ、サイズも大きい。そして球際、コンタクトプレーの強さが武器だ。
ここを崩すにはワンタッチプレーを含めたパスワークから3人目の選手がディフェンスラインの裏に出られるかどうかだろう。
気になる選手としてはジェノアに移籍したMFフェトファジディス。途中出場で出てくることが予想されるドリブラーだ。
また、MFのカラグニス。2004年のヨーロッパ選手権優勝を経験している37歳のベテランだ。彼はインテルのイタリア時代に当時のザッケローニ監督に使ってもらえなかったという経験があるため、その悔しさをぶつけてくる可能性が非常に高い。
ギリシャ戦のキーマンは本田圭佑
そしてこの試合における日本のキーマンは、ズバリ本田圭佑。
ギリシャは2戦目となるため、どうしても勝ち点3か1は必要になってくる。初戦がドローならば勝ち点3は必須だ。
もうけが人が出ているかもしれない、そんな中では行かなきゃいけないというメンタルの強さが求められているのだ。
1戦目よりもコンディションは上がっているはずのため、全体的に動きはよくなると思われる。
本田を中心とした岡崎、香川らがボールを失うことなく、攻めきることが大事なのだ。
攻撃を仕掛けたらディフェンスラインの裏を崩すフィニッシュで終わることを意識し、これを続けることで活路は見いだせるだろう。
早い時間から主導権を握り、ボールを走らせ、いかに相手を疲れさせるか。
それまで、吉田ら守備陣にはしっかりミトログルを抑えていてもらわなければならない。カウンターに注意することもポイントだ。
主力のコンディションに不安があるギリシャ
3月の韓国戦であえなく敗戦し、チーム状況は芳しくないギリシャ。特に気掛かりなのが、主力のコンディション不良である。
エースのミトログルは2月のフルアム移籍が裏目に出た。膝の負傷もあり出場機会に恵まれず、ようやく5月に復帰した。
同じくフルアムのカラグニスは、今年に入り筋肉の負傷を繰り返し定位置を失ってしまった。
またレギュラーCBのシオバスは1月に足首を痛めて今季絶望。
昨季に膝を手術したK・パパドプーロス同様、万全な状態は望めない。
サマラス、D・パパドプーロスらベテラン勢が好調なのは救いだが、地味な顔触れから、より迫力が減った感は否めない。
持ち前の堅守速攻で、番狂わせを狙いたいところだろう。
決勝トーナメント進出で確かな歩みをできるか
初出場の1994年大会は全敗という結果に終わっているギリシャ。
初戦のアルゼンチン戦はマラドーナに得点を許すなど、3試合で0得点10失点と全くいいところがなく苦汁を飲まされている。
前回大会はナイジェリア戦で大会初勝利を収めたが、ここでもアルゼンチンが立ちはだかり、決勝トーナメントの扉を閉ざされている。
日本はギリシャとどう戦うべきか
ポゼッションから縦パスを狙えるかがポイント
ギリシャ戦のイメージは、ある程度日本がポゼッションできると見られる。
しかし、ボールを回せているのか、回させられているのかをしっかりとらえる感覚を持ってプレーすることが重要といえるだろう。
指標となるのは、縦パスをいかに入れられるかだ。
フォワードが裏へ飛び出していったり、相手を引きつける動きをしたり、パスコースをつくって縦パスを入れることができれば、日本のリズムが生まれる。
そこでしっかり押し込んだ状態でカウンターをケアできるか。
どんなにリズムが良い状態でも、絶対に悪い時間帯があり、そこが勝負。
そこで強いチームは激しくてファウルギリギリのプレーがうまいのだ。
その点ではセリエAでプレー経験があり、もともと強さもある本田が頼りになっていくるだろう。
ザッケローニ監督のいう“インテンシティー”のある戦いができるかが大切になってくる。
ギリシャのサッカーの特徴は?
理想とはいえないが「堅守速攻」型
ギリシャというと上でも述べたとおり「堅守速攻」のイメージがあるサッカーファンも多いだろう。
しかしギリシャの実情は「守ってカウンター」というのは、チームコンセプトではないということだ。
理想としては、ボールをつないで主導権を握ったサッカーをやりたいのだ。
現在のフェルナンド・サントス監督はそういう発言もしている。
その前にEUR004優勝などで大きな笑績を築いたオットー・レーハーゲル監督の時代も同様だった。
ただ、レベルの高いヨーロッパではどうしても押し込まれることが多くなり、結果としてあのようなサッカーになっているのだ。
堅守速攻を狙っているというのは、実はメディアが作り上げたイメージに過ぎないとも言える。
ギリシャ人の特性は、モチベーションが高く、あきらめない気持ちを強く持っている。
技術的には高いとは言えないが、団結力は抜群、チームとしてまとまっている。
そのため、あのようなチーム一丸となって勝利を目指すサッカーができるのだろう。
ギリシャ戦で本田以外にキープレイヤーとなる日本代表選手は誰か
本田と香川だが、最終ライン吉田の“声”でのコントロールが重要
ギリシャ戦に限らず、日本にとって最も大事なのは組織力だ。
いかにコンパクトさを攻守にわたって保っていけるか。そういう意味で“声を出せる”選手が重要になってくる。
本来は長谷部だが、コンディションが心配のため、出られなければ遠藤、中盤のボランチにやってほしいところだ。
さらに最終ラインの吉田の声、コントロールが重要になってくる。
まずコンフェデレーションズカップのように無駄な失点をしないことがポイントだ。
ディフェンスにはそれほどうまい選手がいるわけではないため、ブレスをかけられてバタつくと危ないこともある。
そこで吉田や森重など足元がうまい選手のパフォーマンスが大事なのだ。慌てずにしっかり繋ぐことが大事だ。
本来は本田と香川が輝かなければ日本の勝利は難しい。ふたりが日本のストロングポイントであることは間違いなく、ふたりがキーと言えるが、深い見方をしたときにキーとなるのは実は吉田なのだ。
ギリシャの要注意人物はミトログル
得点源のコンスタンティノス・ミトログルに要注意
ギリシャ戦で最も要注意なのはストライカーのミトログルだ。
ミトログルへの信頼は暑く、ボールを出せば決めてくれる強さがある。
スピードがあり、ディフェンスラインの裏へ抜け出すのもうまい。シュートも正確にゴールの枠を捉えてくるため脅威だ。
ミトログルがシーズン途中にプレミアリーグのフルハムに移籍し、ケガもあって出番がすくなっているのは日本にとってはラッキーかもしれない。
しかし、ミトログルは一瞬のスキを突くのがうまい。何をしてくるかわからないところがあるため、調子が良くないように見えても油断することは禁物だ。
セットプレーにも注意が必要だ。
セットプレーはギリシャの得点源になっている。サマラスをはじめ、ディフェンダーにも大柄でフィジカルの強い選手が揃っている。
競り合いを恐れない勇敢さもあるため、フリーキック、コーナーキックからのクロスにしっかり対応しなければならないだろう。
レベルの高いヨーロッパで揉まれている彼らは駆け引きも巧みだ。
ギリシャの戦績
FIFAランク 10位(出場32チーム中10位)
W杯最高成績 本大会出場(1994年、2010年)
予選成績 グループG/2位(8勝1分1敗/12得点・4失点)
日本との対戦成績O勝O分1敗/0得点・1失点
ギリシャはどんな国?
西洋文明発祥の地・ギリシャ。世界遺産に登録されているアクロポリスなどの古代遺跡だけでなく、エーゲ海に広がる青い海と太陽が輝く青い空に魅了され、多くの観光客が訪れる観光立国である。
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