日本代表コートジボワール戦 放送日程・時間
NHK総合6月15日(日)午前9時~ (キックオフは午前10時)
録画放送
BS-16月15日(日)午後7時~
BS-16月20日(金)午前4時~
BS-16月28日(土)午後5時~
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初戦のコートジボワールを制すればグループリーグ突破が見えてくる!
日本のコンディションが勝敗を分ける
2014ブラジルワールドカップ日本代表の初戦の相手となるコートジボワール。
日本にとっては、初戦となるコートジボワール戦を制することができるか否かで、グループリーグ突破の可能性が大きく変わってくる。
日本にとって今大会の組み合わせは、かなりクジ運に恵まれている。ただし「相手に」ではなく「順番に」だ。
よくメディアで言われている、今回は初戦が重要という意味はそこにある。
同組の3チームは、いずれもFlFAランキングが日本よりも上。必ず勝てる相手というわけではない。それでも相性というものはある。その意味で、比較的相性が良いアフリカ勢と初戦で対戦できるのは、日本にとって非常に幸運だったといえるのだ。
3大会連続出場となるコートジボワールは、36歳のドログバを筆頭に主力選手が軒並み高齢化しているため、戦力的に積み上げはそれほど見られていない。
また、協会へのボーナス要求やチーム内での派闘争いなど、アフリカ勢特有の「お家騒動」も、常に不安材料としてつきまとっているのも確かだ。
フィジカル面では日本を凌駕するものの、ヨーロッパでプレーする選手が多いため、意外性の少ない戦術重視の戦い方をしてくることが予想される。
これまた欧州組が多い日本には好条件だ。初戦ゆえに、この日に向けて日本がどれだけコンディションを上げることができるかが重要なのだ。
守備障に不安も、攻撃陣は超充実のコートジボワール
守備に不安を抱えるなか、1月に足首を傷めたCBバンバがいまだ戦線離脱中。
さらに正ゴールキーパーのバリも不調で、3月のベルギー戦では若手のマンデにポジションを譲っている。
一方、攻撃陣は非常に充実している。両翼のジェルビーニョとカルーは所属クラブで得点を量産するなど、まさに絶好調。
プレミアリーグ1年目のボニも計15点を奪い、ドログバの地位を脅かす勢いにある。加えて司令塔のヤヤ・卜ゥーレもマンチェスター・Cで20得点を記録し、キャリア最高の輝きを放っている。
ハマれば圧倒的な破壊力を発揮しそうな攻撃陣と、懸念材料の目立つ守備陣。
日本としては十全に警戒しなければならないが、付け入る隙も十分ある。
3度目の正直となるか
近年は「アフリカ最強」と謳われながらも初出場の2006年ドイツ大会、続く2010年南アフリカ大会と連続で「死のグループ」に入ってしまったため、決勝トーナメント進出はできていない。
3大会連続出場となるドログバ、トゥーレ兄弟などのタレント勢が3度目の正直を狙っているのだ。
日本はコートジボワールとどう戦うべきか
ポイントは最初の15分で主導権を握って先制すること
誰もが『最も重要』と語る初戦の相手となるコートジボワール。
重要なのは試合の入りだ。相手の出方を見なければならない部分もある試合だが、日本にとっては先手を取らなければいけないゲームだ。
相手に余裕を与えないためにも、まず先手を取ることが必要だ。
立ち上がりから日本が試合の主導権を握り、ガンガン行って先制点を奪う、そんな展開が理想だ。
開始から15分くらいは前からプレッシャーを掛けて点を狙っていく。
しかし、その分リスクはある。
後ろの選手は我慢しなければならないが、その攻守のバランスをうまく取れるかどうかが肝心だ。
日本がリードして、相手が焦ってくれれば、ルーズな部分が出てくるのがコートジボワールの傾向だ。
簡単にスペースを空けてくれたり、マークをほったらかしにしたりしてしまう。
そういう展開に持っていければ、勝つチャンスは広がっていくだろう。
逆に相手に先手を取られて落ち着かれると、日本がよりリスクを冒して攻めなければならないためキツくなる。
コートジボワールのカウンター攻略は速くて多彩のため先制されれば日本にとってきつい展開になってしまうだろう。
コートジボワールのサッカーの特徴
攻撃は速くて多彩。だが守備はルーズ
コートジボワールは速いサッカーが特徴のチームだ。
後ろでボールを持ったら、シンプルに前線に預けて速い攻撃を仕掛けてくることが予想される。
ヤヤ・トゥーレが中般の真ん中にいて、前にはカル一、ジェルビーニョが両サイド、センターにドログバがいる。
ベテランのドログバは先発で出るかどうか分からないが、左右どちらからでも幅広く、どこからでも攻懇できるという力がある選手だ。
前回大会で対戦したカメルーンよりも、攻撃パターンが多いため、日本にとっては嫌な相手だと言えるだろう。
ただ、脅威と言えば脅威だが組織という点では日本の方が上回っている部分が多い。
個々の身体能力は相変わらず高く、以前に比べると組織立った部分もある。しかし、それでもアフリカのチーム特有のルーズなところがあるのがコートジボワールだ。
特にディフェンスラインはルーズといえるだろう。
守備は一人ひとりは強いが、組織としての質は落ちるため、日本としては、ディフェンスラインが動き出した瞬間など、相手のスキを突ければ勝機はある。
勝利の鍵となる日本のプレーヤーは?
ゲームをコントロールできる遠藤がキーになる
コートジボワール戦で必要なのは、ゲームの流れを読むことだ。
「ここは相手を走らせるためにゆっくり攻めた方がいい」、「相手がガンガン来ているので、こっちは早く攻めた方がいい」といったゲームコントロールをできるかどうかが重要になってくる。
コートジボワールは攻撃力があるため、我慢しなければいけない時間帯は確実に出てくるため、そこで余力を残しておかなければいけないのだ。
チームとしてどう戦うか、コントロールすることが必要なのだ。
その判断ができる遠藤は、間違いなくこの試合のカギを撮る選手だといえる。
また、相手はサイドバックが抜かれた後のカバーが遅く、センターバックが前に出たときもスペースは意外と空いたまま。
マークの受け渡しも稚拙のため、必ずズレが生じる。そうして生まれるスペースに飛び込む選手もカギになる。
そうなると、スペースに入り込む動きに長けた岡崎や香川もカギを握っている選手と言える。
相手は守備陣の横にズレる動きが遅いため、日本の良さを出すことができれば、十分勝つチャンスはあるだろう。
コートジボワールの要注意人物は誰だ
中盤の軸となるヤヤ・トゥーレが脅威
今季のプレミアリーグを席巻したマンチェスター・Cの司令塔でもあるヤヤ・トゥーレは何でもできる選手だ。
得点も取れる、守備への切り替えも早い。崩しも効くし、守備もできる、攻撃もできるし、ラストパスも出せるし、シュートもうまい。
抑えるのは一人では無理だと思った方がいい相手だ。
そこをどういうふうに人数をかけていくかが大事なところだ。
前ボランチのうち一人は常に注意しながらヤヤ・トゥーレの動きを見ていなければいけない。
ただマンマークだとバランスを崩しやすいため、ある程度二人で受け波しながらという形になるだろう。
どちらかが守備専任というわけにはいかないため、周りの選手との助け合いで守りたいところだ。
ヤヤ・トゥーレに気を取られていると、今度はサイドで1対1の状況になりやすい。
サイドにも危険な選手がいるため、サイドバックの守備時にもセンターバックやボランチもカバーに入るなど、複数での対応が必要だ。
ヤヤ・トゥーレを気にしながら全体の守備も組織で対応するには良い距離感、良い守備陣形が求められるだろう。
日本は90分間の集中を強いられることになりそうだ。
コートジボワールのサッカー事情
1992年のアフリカネーションズカップ初制覇以来、躍進目覚ましいコートジボワール代表。
ディディエ・ドログバなどヨーロッパで活躍するスター選手が次々に登場し、いまやアフリカでも1、2を争うサッカー強豪国へと成長した。
W杯ではクジ運に恵まれず、苦汁をなめてきたコートジボワール。初出場を果たしたドイツ大会ではアルゼンチンとオランダ、前回の南アフリカ大会ではブラジルとポルトガルの厚い壁に阻まれ、いずれもグループリーグ敗退を余儀なくされている。
国内のプロサッカーリーグも盛んで、ASECミモザとアフリカ・スポーツの2大クラブチームが人気を二分している。
コートジボワールの戦績
FIFAランク 21位(出場32チーム中20位)
W杯最高成績 グループリーグ敗退(2006、2010年)
予選成績 グループC/1位(4勝2分0敗/15得点・5失点)
最終予選 対セネガル1勝1分0敗(4得点2失点)
日本との対戦成績I 1勝0分2敗/2得点2失点
コートジボワールはどんな国?
西アフリカに位置するコートジボワール(フランス語で「象牙の海岸」の意)は、世界有数のカカオ輸出国として知られる農業国。60以上の民族からなる多民族国家である同国の代表チームは、「エレファンツ(象)」の愛称で親しまれている。
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