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伊野波雅彦の嫁と子供が見守るブラジルW杯―ザックに重宝される理由とは

伊野波雅彦の嫁と子供が見守るブラジルW杯―ザックに重宝される理由とは

利便性に秀でた適者生存の男、伊野波雅彦
センターバックに左右のサイドバック、ボランチをこなす守備の万能選手である伊野波雅彦。

2011年アジアカップ・カタール戦の決勝点でザッケローニ監督の心をがっちりつかんだ。

伊野波雅彦はいまやサッカー界の慣用句となった欧州組では無く、Jリーガーだ。それもJ2という下位リーグに属する選手だ。

それでも、日本代表の指揮を執るアルベルト・ザッケローニ監督から「必要な人材」として最終リストに加えられたプレーヤーだ。招集の決め手になったのはいったい何なのか。

それは利便性の高さだ。

わかりやすく言えば、「使い勝手がいい」ということだ。

日本代表においては、複数のポジションを消化する多様なセンスを備えている。指揮官に重宝されるのも道理だろう。

伊野波雅彦
伊野波雅彦の最大のストロングポイントは、守備力やフィード力など指揮官がDFに求めている能力を完備していること。両SBやボランチもこなせる。

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4バックにおけるセンターバックが「本業」ながら、サイドバックもこなせるうえに、上記2つのポジションの両立が求められる「ザック3バック」にも対応できる。

ディフェンダーばかりではない。

クラブでは、ミッドフィルダー(ボランチ)でプレーした経験もある。

プロの門を叩いたFC東京を皮切りに鹿島、ハイデュク・スプリト、神戸、そして現在の磐田と複数のクラブを渡り歩き、その過程で「異なる環境」に適応する能力を開発してきた。

厳しい生存競争を勝ち抜くための知恵だったか。

持ち前の運動能力の高さが、環境の変化に応じる上での強い味方となったのは確かだろう。特にスピードスターを取り締まる自慢の脚力は、日本代表においても「希少価値」となっている。

2008年北京五輪の最終選考から漏れた苦い記憶から6年。淘汰圧に屈せず、しぶとく生き延びてきた適者生存の教本なのである。

2008年3月2日、伊野波雅彦は大阪府堺市出身で2歳年上の一般人女性と入籍。子供も一人いる。28歳にして結婚6年目。J2選手のブラジルでの奇跡の活躍を、家族が見守っている。

伊野波雅彦「夢を力に2014」特別インタビュー

伊野波雅彦の日本代表戦績

日本代表20試合出場・1得点

日本代表デビュー戦

2011年1月17日vsサウジアラビア

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