HERO2(2014)の高視聴率の理由に迫る!
視聴率低迷を打破するため大人事異動を行ったばかりのフジテレビに突如救世主が現れた。
それは木村拓哉(41)主演の月9ドラマ『HERO』。
第1話の平均視聴率がなんと26.5%を記録したのである。
今回のHERO(2014)の放送前にはフジテレビの亀山千広社長が「15%を取ることが前回の30%に匹敵する価値がある」と発言。
13年前の前作「HERO」の平均視聴率34.3%の半分が目標と、控え目な目標を掲げていた。
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フジテレビ番組制作スタッフ「社内の至る所に『視聴率26.5%!』の貼り紙」
フジの番組制作スタッフによると、もちろんこれは社長のホンネではないという。
満を持してスタートしたHERO(2014)が低視聴率だったときに、自分やキムタクに責任が及ばないように予防線を張っただけなのだとか。
その証拠に、初回放送の翌朝は、社長や幹部は数字を気にしていつもより早く出社してきたという。
平均視聴率26.5%を受けて、その日以来、社内の至るところに『視聴率26.5%!』のハリガミがあるのだという。
民放3位が定位置となっていた最近のフジテレビ。HEROの視聴率好調発進は久々の明るいニュースだといえるだろう。
27時間テレビの司会はSMAP。「HERO」の波に乗れるか
2014年7月26〜27日には、フジテレビ恒例の27時間テレビが放送される。そして今回の司会はSMAPだ。
フジテレビ幹部たちは、この勢いでこれを大成功させ、HEROは9月には30%を超える!と息巻いているという。
キムタク神話崩壊をギリギリで防いだ「HERO」
HERO(2014)の好調な発進で復活したのはフジテレビだけではなく、キムタクも同じだ。
2013年秋クールに主演した連ドラ『安堂ロイド』(TBS系)では平均視聴率12.78%、2014年3月の『宮本武蔵』(テレビ朝日系)では第1夜14.2%、第2夜12.6%と“ズッコケ”ぷりが続いていた。
重ねてここ数年は、女性誌の『嫌いな男ランキング』でも上位に入り、キムタク神話の終焉が囁かれていたのである。
キムタクが共演者を集めて焼き肉店で決起集会
もともと『続編はやらない』というのがキムタクのポリシーだったが、今回のHEROでこれをついに曲げたということになる。
フジテレビ関係者によると、タイトルを『HERO2』とするのではなく、『HERO』のままにすることが妥協点だったという。
そして、共演者のキャスティングは、すべてキムタクと敏腕女性マネージャーがチェックしている。キムタクと同世代のイケメンがレギュラーメンバーには存在しないのはそのためだ。
キムタクはやりやすい共演者に囲まれて、気合十分だったという。
クランクインしてすぐに、共演者を集めて焼き肉店で決起集会を開いたり、現場でキムタクは楽屋を使わず、常にスタジオでスタッフや共演者に話しかけたりと、やる気十分だ。
スタッフもそのやる気に応えて、『次のシーン、行きます!』の掛け声が他の現場に比べて明らかに大きかったりするという。
高視聴率の理由はキムタクではなくHEROのブランド力
他の民放の編成部社員によると、HERO(2014)の高視聴率の要員はキムタクではなく、HEROのブランド力の勝利といえるという。
出演者の半分は前作と同じで、同じセット、脚本家。一話完結のストーリーで13年前の視聴者も安心して観られるから、今後急激に数字が下がることはないという。今夏、他の局の同時間帯はお手上げだと見ている。
テレビライター桧山珠美氏「キムタクは中年のオッサンと認識されない」
テレビライター桧山珠美氏によると、キムタクの強みは日本が超高齢化社会になっているうえ、若者がテレビを見ないから、中年のオッサンと認識されないことだという。
13年間という時を経てキムタクがキムタクのままでチャレンジしたこともHERO(2014)勝因のひとつといえるかもしれない。
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